第2回「家族の理解を得るために。。。」

私の夫は、根なし草の転勤族。
転勤先では家族も、一から人間関係を築かなくてはなりません。
そんな時に便利なのが習い事です。
なにか習い事を見つけて参加すれば、同じような趣味を持つ人に出会えて自然と人の輪に加われます。絵付けはいつも、そうやって私を助けてくれました。

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でも、4カ国目の海外駐在先に絵付けの先生はいませんでした。

先生どころか絵の具や筆などの道具さえ手に入らず、アメリカやイギリスから絵付け道具を輸入したり、陶芸用の焼成窯を作っている工房を訪ねて絵付け用の窯を作ってもらったりしました。

いずれは日本に帰るのだから、他の習い事をしてもよかったし、夫には、なぜそこまでするのかと反対もされました。

その時気付いたのは、私は「他の何かではなくて絵付けがやりたい。」という事と「1人ではなくて誰かと一緒にやりたい。」ということでした。

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私がオーダーしたのは1人用の小さな窯ではなくて、教室用の大きな窯だったからです。

教えてくれる人がいないなら、自分が教えよう!と。
こうして、アトリエシュガーミルはスタートしました。
シュガーミルという名前は、その時住んでいた家の住所なんです。

主婦がサロンを主宰しようと思ったら、一番大切なのは家族の理解を得ることだと思います。
経済的な出費やサロンに当てる時間も必要になるし、家に他人が入ることに不安を感じる家族もいるかもしれません。

それでも、自分にとってなぜそれが必要なのか、将来自分はどうなりたいのかを正直に話してみてください。

なりたい自分になるためにお母さんが頑張ることが、子供にも良い影響を与えると信じて説得してみてください。
その時の子供の年齢や家族の状況によって、「土日はやらない」とか「レッスンは午前だけ」などとルールを決めるのもよいかもしれません。

とにかく、少しずつでも実績を作って「お母さん、結構やるねっ!」と思ってもらえたら、一歩前進です。


■コラム執筆者のプロフィール

柴山麻衣子。自由ヶ丘でポーセラーツ・絵付け教室アトリエシュガーミルを主宰。
フランスパリで、生涯のライフワークとなる磁器上絵付けに出会う。カナダへの転居に伴いトロントにて絵付け教室をスタート、帰国後にアトリエシュガーミルを再開。
今では都内の有名サロンの主宰者達が絵付けを学びに通うほどの超人気サロン。

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