第2回「分解構成で広がる!転写紙アレンジ」

大阪(難波・堀江)ポーセラーツ教室ローズコラーユの東城真利子です。

転写紙を貼るのに慣れて来たら、挑戦していただきたいのが「分解構成

柄転写紙をそのまま貼るのではなく、カットしてアレンジしていくのです。
そのまま貼ってももちろん可愛いのですが、分解構成には様々なメリットがあります。

分解構成のメリット
・好きなバランス・サイズで配置できる
・少ない転写紙(余った切れ端)でもアレンジできる
・オリジナル感が出て嬉しい^^

何よりコツコツ分解していくのが楽しくてハマっていきます。
ポーセラーツインストラクターコースでは20cmプレートの課題で教えている内容です。
作品はこちらをご覧ください→☆

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こちらの作品は花柄を組み合わせてボリュームを出して、カップの部分をリボンに見立てています。カップに入ったお花のデザインから大変身です。

同じ転写紙を組み合わせる必要もないですし、カップ→リボンのように違うものにアレンジするという自由な発想ができるとさらにデザインは広がります^^

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ワンポイントアドバイス

水につけるのは短時間でいい!

転写紙を長く水に浮かせている方はいらっしゃいませんか?長く水に浮かせていると、小さい転写紙は台紙から剥がれて取るのも大変です。
転写紙は水にくぐらせるだけで大丈夫。その後置いておくと自然に剥がれてきます。
そうすることでノリ成分の流出が少なく定着がよくなります。
また台紙に置いておけば、時間がたってもいい状態で置いておくことができます。
カットして残ったパーツは台紙に戻して置いておくと、まだまだ使うことができます。

転写紙は常温(ぬるま湯)につけると扱いやすい

冬場は特に水道の水がとても冷たく、転写紙が剥がれるのに時間がかかります。また冷えることで亀裂が入ったり破れやすくなります。そのため水は常温、またはぬるま湯を用意してください。グッと転写紙が扱いやすくなりますよ。

貼ったところを素手で触らない

貼ったところをつい素手で握ってしまい、よれてしまうことがあります。また手が温かいと伸びてしまったりと、せっかく貼ったのに残念ですよね。そこで生徒さんに徹底しているのが、キッチンペーパーを挟んで持つこと。ちょっとしたことですが、これでよれる心配はなくなります。

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あると便利!転写紙の救世主「デキャールソフター」

デキャールソフターは転写紙(英語:デキャール)を柔らかくする液体です。
転写紙の表面のカバーコートを溶かすことで、定着をよくする働きがあります。原液では強すぎて、ちぎれることがあるので5倍程度に希釈したものを水筆ペンに入れて使用します。(テキストには1:2と記載されていますが、もう少し薄い方が安心です)

使い方は、転写紙の上に塗る。特に分解構成した時のカッターを入れたところは浮きがち。塗っておくとぺったっとくっついてくれて、縮れやトビを予防してくれます。
気泡が入った時も、穴を開けてデキャールを塗っておくと安心です。

もう一つ便利な使い方は、硬く伸びにくい転写紙や破れやすい転写紙の場合、デキャールソフターを数滴入れた水に入れたり、転写紙に直接、水筆ペンで全体に塗ります。
すると、柔らかくなりとても扱いやすくなります。ただし、もともと伸びやすい転写紙に塗ると逆効果、伸びすぎて扱いにくくなることもあります。臨機応変に使いましょう。

転写紙によって扱いやすさは様々です。その時々で、お湯にしたり、デキャールソフターを塗ったりと対処できると、作品作りが容易になります。
先生になったら、生徒さんが貼りにく時に、こんなアドバイスができるととても喜ばれますよ。

転写紙を知って、手軽に、綺麗に作れるともっともっとポーセラーツが楽しくなるでしょう^^


■コラム執筆者のプロフィール

東城真利子
大阪(堀江・難波)でポーセラーツとカルトナージュサロン『Rose Corail(ローズコラーユ)』を主宰。
2012年オープン以降、多数のポーセラーツインストラクターを輩出。
高い技術と、丁寧なレッスンが受けられると、全国から生徒が集まる話題のサロン。
ポーセラーツ講師向けのテクニカル1Dayレッスンが人気に。東京・オンラインでも開催。サロン開業応援のメルマガの登録者は800名を超え。サロン開業のサポートにも力を入れている。
日本ヴォーグ社のカタログ作品制作担当、キルンアートコンクール受賞と活躍中。

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