春は、陽だまりの暖かさや花々の香りに誘われて、なんだか優雅で晴れやかな気分になる季節ですよね。
春のお洋服も、明るくやさしい雰囲気のものが多くなります。
春になると身につけたくなるのが、レース柄。四季の中で、春向きのお洋服に一番多く用いられるのではないでしょうか。
繊細で美しいレース柄。ファッションだけで楽しむのはもったいない!
ポーセラーツ作品にも、レース柄を活用してみませんか?
というわけで今回は、ポーセラーツに使いたいレース柄特集です♪
目次
レースのあゆみ
ヨーロッパで長い時間をかけて発展したレースの文化。どのようにして生まれたものなのでしょう。簡単にではありますが、レースのあゆみをご紹介します。
レースの語源
レース(lace)という言葉の語源は諸説ありますが、一説によるとラテン語のラク(LAQUEUE)だと言われています。
ラクとは、「罠」というような意味合いで、魚をとる漁や狩猟で使う網にレースの形状が似ていることから、このように呼ばれるようになったという説です。
レースは最初は刺繍だった
14世紀〜16世紀初頭にかけて、ヨーロッパで白地白糸刺繍が発展しました。これがレースの元になったものです。
その後いくつかの変化を遂げ、16世紀中盤の1540年頃に、現在に残る透ける質感のものが生まれました。
初期の頃イタリアで発展したレースは、動物模様や幾何学模様のものが多かったそうです。
その後短期間で様々な絵柄が誕生し、フランスやベルギーでも盛んに生産が行われるようになりました。
18世紀頃、主にベルギーで花やつぼみなどの模様のものが多く作られるように。現代のレースにもよく見られる絵柄ですね。
フランス革命を機に機械織りへ
18世紀末、フランス革命の影響でイギリスなど諸外国へレースが輸出されることが極端に減ってしまいますが、この影響でレース織りの機械が生まれました。
ここから、刺繍だったレースが織物へと発展していった訳です。
そして機械の改良とともに大量生産が可能となり、かつて王室や貴族などの上流階級のみが楽しめたレースが、庶民にとっても徐々に身近なものへと変わっていきました。
機械織りだけでなく、レース針を使い手編みで仕上げるクロシェレースも、現代まで根強い人気を誇っています。
世界の変化・発展とともにあゆみを遂げてきたレース。その美しさに、様々な時代の、様々な国の人々が魅了されてきました。
現代では、記事だけではなくポーセラーツのように絵付けしたり、雑貨のプリントとしても人気のあるデザインとなっています。
ポーセラーツ用レース柄の転写紙
長く人々に愛されてきたレース。ポーセラーツでも大人気の絵柄です。
ここからは、おすすめのレース柄転写紙と作品例をご紹介します!
エレガントなブライダルレース
優美なブルー
ブライダルレースとは、その名の通り、花嫁がヴェールに使うレースのことを指します。
特別な装いにふさわしい気品あふれるレース柄は、ふんだんに使用するとエレガントな印象の作品に。
こんな風にティーカップに使用して、ヨーロッパの王室を思わせるアフタヌーンティーを楽しんでみてはいかがでしょう。
間に施されたカラフルな宝石のような絵柄が、バランスのよいアクセントとなっています。
レースをメインにするとどうしてもワントーンの作品になりがちですが、このようにポイント使いで色を入れると、華やかで個性的になりますね。
清廉なホワイト
同じ転写紙の色違い(ホワイト)を使用した作品がこちらです。
カップの形や下地の色味、レースの使い方を変えれば、カジュアルな印象に仕上げることも可能となっています。
好きなように雰囲気調整ができる点は、やはり手作りであるポーセラーツならではの強みです。
モノトーンでクールに
同じブライダルレースでも、モノトーンだとぐっとかっこいい印象に。
この転写紙はモノトーンではありますが、線が真っ黒ではなくダークグレーとなっています。
パキッとしたゴシック調になりすぎず、ほどよいクールさを出すことが可能です。
モノトーンでも、なんだか少し柔らかい雰囲気ですよね。既製品で好みのニュアンスの作品を見つけるのはなかなかに困難ですが、ポーセラーツで作れば問題解決です。
昨今、少しグレー味を帯びたインテリアが人気を博しています。
先ほどのカップ、こんなお部屋に合いそうですよね。ご自宅やサロンの色基調に合わせて、レース柄を活用した作品をポーセラーツで作ってみてはいかがでしょう。
クロシェレースは合わせ方次第で印象チェンジ
オリエンタル風
ドイリーとは、花瓶の下などに使う敷物のことです。この転写紙は、ドイリーのように手編みで作るクロシェレース柄がモチーフとなっています。
この転写紙は光沢のあるシルバーカラーですので、華やかでゴージャスな印象に。
クロシェレースというと、「ほっこり」「やさしい」といった印象を持たれる方が多いのではないかと思います。
ですが、こんな風に濃いブルーと合わせると、なんだかオリエンタルな雰囲気に。
クロシェレースは、同じ模様の連続で表される「曼荼羅」と同じ構造。
そのため、こんな風に代用して違った印象にすることができるのですね。
北欧風
こちらも先ほど同様、手編みのクロシェレースを模したデザインの転写紙です。転写紙自体に淡くて優しい色がついていますので、これを組み合わせるだけでとってもカラフルに。
線自体が優しいタッチで描かれており、プレートに並べるだけで北欧感のある印象になります。
大きなモチーフの間を小さいもので埋め、バランスよく仕上がっていますね。
北欧柄は「抜け感」が大切。ぎゅうぎゅうにしすぎない配置が、お洒落さを出すポイントです。
もちろんこの転写紙であっても、下地の色を変えたり、配置を工夫すれば、先ほどのようにオリエンタルな雰囲気に仕上げることができます。使い方次第で印象を変えられる、それがレース柄の魅力のひとつです。
レースは和柄にも合わせられる!
こういった蜂の巣状に別々の絵柄が組み合わさったレース柄は、グローブなどによく使用されます。
もちろん黒地などと合わせて洋風に使っても素敵なのですが……
なんと、和柄として使うことも可能なのです!
お写真だと少しわかりづらいですが、金彩とピンクで和の雰囲気を演出したところに、先ほどご紹介した白いレース転写紙を重ね張りしています。
レースの模様を和柄の「六甲」に見立てたレイアウト、和モダンの極みといったところでしょうか。大正ロマンに通じる美しさがありますね。まさにハイカラ。
まったく同じ転写紙なのですが、青緑のグラデーション・大理石と組み合わせると、洋風が強いところにほんのり和風、といったイメージになります。
ほぼ洋風ではありますが、区切りに使っている金彩や青緑色が、さりげなく和を感じさせてくれているように思えますね。
同じスタンプレース転写紙の色違い(ピンク)を使用した作品がこちら。
なんとも可愛らしく、お写真のように春の季節に使用したいですね♪
ガラスにもレース柄転写紙を
ホワイトレースで本物のような透け感を
ガラス用のレース転写紙も販売されています。せっかくのレース柄、本物のように透ける質感に仕上げてみたいですよね。
まさしくレースらしい仕上がりとなっています。
なんとも高貴ながら、あえて全面貼りや規則的な貼り方をせず、左右にややランダムに配置することで、適度なカジュアルダウン成功です。
使いやすく仕上げるもよし、特別な日用に豪華な仕上がりにするもよしですね。
ゴールドでゴージャスに
同じブライダルレース柄ですが、こちらはゴールドカラーで光沢のあるものとなっています。
ため息が出るほど美しいですね。
焼成後はこのような仕上がりに。細部まできちんと線を確認することができます。
グラスなど、食器への使用が人気です。中に入れる飲み物次第で、様々な表情を楽しむことができそうですね!
気になる転写紙はありましたでしょうか?
レース柄は男性向けのファッションに使用されることはあまりなく、女性らしいイメージの象徴的存在とも言えます。
ポーセラーツで日頃の生活にレース柄を取り入れて、女性らしさや優雅さを思う存分楽しんでみてください♪