憧れをカタチにしたい!そんな気持ちで足を踏み入れたポーセラーツの世界。
新しい作品に思いを巡らせ、優雅な時間を楽しむためのお教室でトラブルだなんて、想像もしたくないというのが本音です。しかし残念ながら、それなりに揉め事を経験してしまう方も少なくありません。
今回は、トラブルを未然に防いだり、起きてしまった揉め事を最小限にとどめたりといった秘訣をいくつかお知らせします。
目次
事前の対策で防げるトラブルいろいろ
入会・退会に関するトラブル
意外とありがちなのが、入会時。紹介による入会や体験レッスンを経由しての入会など、様々なキャンペーンの期間や詳細がわかりにくかったり、金額が明示されていないなど、あやふやな規定によるトラブルです。
入会で揉めてしまっては、気持ちの良いレッスンに進むどころではありませんから、是非気を付けたいものです。
退会に関しても同様ですね。退会連絡の方法や時期、いつまでのお月謝が発生するのかなど、入会前の時点で先生側と生徒さん側の双方が納得しておかなくてはならない部分でしょう。
レッスンのキャンセルや開始終了時間
やむをえない事情でのレッスンキャンセルという事態は、必ずありますよね。できれば数日前までの連絡が望ましいとはいえ、当日直前にキャンセルしなくてはならない時もあるわけです。そんな時の対処法についても、都度対応ではなくルールとして明確になっていれば安心ですよね。
また、ちょっと予想外なのは、レッスン時間がなんとなく延長してしまうという事態。
作品作りに熱が入ってしまったり、おしゃべりに花が咲いてしまったり…様々な理由がありますが、特に注意したいのは次のレッスンが設定されていない時間帯。
先生側も生徒さん側も、切り上げる理由を見つけられずにダラダラと…ということがないように、気分に任せずきちんと時刻で区切るようにしたいですね。
作品やレッスン中の写真撮影に関して
生徒さん側から見ると先生の素敵な作品は参考にしたいものですし、自分自身の作品もサロンという特別な空間の中で撮影したくなるのが当然ですよね。
先生側も、生徒さんには自由に撮影してもらいたいという思いもありながら、特に自宅でサロンを開いている先生にとっては、教室内だからといって無闇に撮影されてしまうのも気がかりのもと。
光の当たり具合が素敵なエリアが作品撮影可能として設定されているなどすれば、その場に集うみなさんが嬉しい気持ちで撮影を楽しめますね。
もちろん、SNSやブログへの投稿ルールについても、双方で確認しておきましょうね。
ポーセラーツならではの「焼成トラブル」
ポーセラーツの制作には必ず焼成の工程があります。
一体どんなふうに仕上がるのだろう?と一番わくわくする工程ともいえますよね。
けれどそんな時、大切な作品が割れてしまったり、真っ白なはずの白磁に変色が現れたり…しかもそれには「サロン側が用意した白磁や転写紙」で起きた場合や「生徒さん持ち込みの白磁や転写紙」で起きた場合など、いろいろなケースがあるわけですね。
電気炉を開けるまで、中で何が起きているのか知ることのできない焼成トラブル。
こればかりは避けようと思っても避けられないことですから、残念な気持ちを小さく済ませられるよう、どんな可能性があってどのような対応となるのか、納得しておくことが重要になります。
また、作ったその日には作品を持ち帰ることのできないポーセラーツならではともいえますが…仮に生徒さんが何も言わずに辞めてしまうと先生の手元には作品が残ってしまうわけですね。
こちらのトラブルはめったにないことではありますが、万一の際にどんな方法で作品を処分するのかなども明確にしてあることが大切です。
【これで解決!】教室規約を確認しましょう!
アットホームな自宅サロンでは特に、先生と生徒の距離も近く、生徒さんの人数もそれほど多くないこともあって、なんとなく口頭で取り決めをしてしまうことも多いもの。上記のようなトラブルを防ぐために大切なのは、事前にきちんと利用規約を作成し、書面でルールを明らかにしておくことです。
アットホームであることと、契約にあいまいさを残すこととは、全く別物であるという認識をお忘れなく。
また、どのような項目が記載されていれば安心なのかということに関しては、十分なシミュレーションと情報収集が欠かせません。先生のおうちでペットを飼い始めたなどの変化があった時にも、必ず規約を見直すことをお勧めします。
ホームページなどに掲載することも有効ですが、「はじめまして」と顔を合わせてお話のできる体験レッスンの時点では、必ず書面を双方で確認することを忘れないようにしましょう!
それだけでは防げない?生徒間トラブルとは…
楽しい時間や体験を共有すればするほど、先生と生徒さん、生徒さん同士など、だんだんフランクなお付き合いも出来るようになります。旅行の思い出話や家族の話で盛り上がることが悪いわけではありませんし、それが作品作りに生かされることもありますから、リラックスできるアットホームな空間で楽しく過ごせるならそれに越したことはありません。
しかしそのことが後で大きなトラブルにつながってしまうとしたら…
生徒さん同士の仲にヒビが?
ポーセラーツだけのつながり以上に仲良くなっていた生徒さん同士…ある日突然雰囲気がおかしなものになってしまうこと、ありますよね。また、誰かの口から他の人の悪口めいた発言を耳にすることも。
どうして仲がこじれるような事態が起きたのでしょう?
それはずばり、仲良くなりすぎてしまったことが原因の場合がほとんどです。
人との距離感が如実に表れるのは、お相手に対する呼び方です。もちろんルールはありませんが、あまりに気安く呼び合うことを繰り返していると、だんだんと甘えが出てきてしまいます。オトナのたしなみとして心がける必要があるポイントですね。
【これで解決!】集まる方々の距離感を見直しましょう!
一言で言うならば、親しき中にも礼儀あり。これに尽きます。
日常を忘れられる特別な時間を楽しむためにも、呼び方や話し方のちょうどいいバランスを見極めて、サロンの雰囲気にはある一定のきちんと感を保ちたいものです。
そのサロンに集まっている方々は、先生の作品に憧れを持っているだけでなく、先生ご本人のファンになられている方もたくさんいるのです。
先生と生徒さん一人一人の距離感、生徒さん同士の距離感、そういったものに少し心を配って、サロンに集まるすべての方が過ごしやすいと感じられるような配慮が幸せな時間を作ることになるのかもしれません。
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今回は、特に小規模なポーセラーツサロンにありがちなトラブルの原因と回避法についてお伝えしました。
いくらアットホームでリラックスした空間とはいえ…
・契約に関することは事前に確認をする
・一定の距離感で配慮を忘れない
ほんの少し気を配るだけで揉め事とは縁のないサロンライフを過ごせるなら、そんな素敵なことはありませんよね。
多くの皆様に、ポーセラーツを楽しんでいただく際の参考にしていただけたらと思います。