もはや大人女子の趣味として定着したポーセラーツ。
手軽に完成度の高い作品を作ることができるだけでなく、「手に職」型の資格として有名になりましたね。
ポーセラーツは自宅でサロンを主宰できることもあって、幅広い層の女性が自宅サロンを開業されています。 パラレルキャリアのOLさん、小さなお子さんをお持ちのお母さん、専業主婦だった方などなど……
前職とも関係なく、ポーセラーツの資格さえあれば、どなたでも開業できるのが自宅サロンの良いところです。
サロンのブログやSNSなどを拝見しますと、皆さんパワフルに活躍されていて、憧れますよね。 様々な環境の中、インストラクターのみなさんはどのような一日を過ごされているのでしょうか。
そこで今回は、サロンを開業中の先生方数人にどのような日常を過ごされているのかお話をお聞きしました。
今回は小さなお子さんをお持ちのS先生。
一体どのような生活をされているのでしょうか?
まだまだ手のかかるお子さんをお持ちのS先生
東京の自宅にサロンを主宰しているS先生。 ご自宅は駅から徒歩10分の、閑静な住宅地。生徒さんは、近隣の方はもちろん、遠方から通っていらっしゃる方もいるそうです。
「駅からも近いので通いやすいとみなさんおっしゃっていただいています」とS先生。
S先生はサロンを始めて2年目と、まだ駆け出しのサロネーゼです。前職はファッション関係のOLさんだったそうで、とても華やかな雰囲気。 そして、小学生と幼稚園生、二人のお子様をもつお母さんでもあります。
「ポーセラーツには下の子供が赤ちゃんのころに出会いました。体験レッスンからとても楽しく、虜になってしまい、気がつけばインストラクターコースでレッスンを受けていました。小さな子供がいても受け入れてくれた先生に感謝ですね」
通っていたサロンが自宅で開業されていることもあって、ご自分も自宅サロン開業への夢が広がっていったそうです。
「習っているときから、子供が幼稚園に入ったらサロンを開きたいなと思うようになりましたね」
漠然とした想いが形になったのは、下のお子さんが幼稚園に入園したのがきっかけだったそう。
「下の子供が幼稚園に入ってしばらくして、気がついたんです。午前中だったら、サロン開けるんじゃないかって」
その強い思いから、半年後にはサロンオープンさせることになりました。
まだまだ手のかかる年頃のお子さんをお持ちのS先生ですが、サロンのスケジュールはお子さんの予定に合わせて組んでいるそう。レッスンはお子さんが学校や幼稚園に行っている間の午前中のみ。
「子供の学校の行事や、習い事に合わせて、レッスンを組むことができるのが、自宅サロンのいいところですよね。レッスンは週2回から3回ぐらいで組ませていただいています」
週に2回から3回と余裕を持ったスケジュールを組むことで無理のない範囲でサロンを運営できるそう。お子さんに合わせて、夏休みなどの長期休みにはサロンも休業。学校や幼稚園の係りなどにも気軽に参加されているそうです。
スケジュールにない日程を希望する生徒さん向けに個別で調整もされています。そういう時は、幼稚園の延長保育を使って午後のレッスンをおこなっていらっしゃいます。
「子供たちとの時間を大切にできるのが自宅サロンの良さだと思います」
そうS先生は語ります。
サロン開催日のスケジュール
サロンを開催する日のスケジュールは分刻みの忙しさです。
起きたらすぐに
朝6時に起床すると、すぐに身支度をして朝食とお弁当を作り始めます。
「子供たちを起こしてから、送り出すまでは毎朝戦争のようです。送り出してホッと一息ついてから掃除を始めます」
特に掃除は隅々まで念入りに行っているそうです。
レッスンルームは普段生活しているリビングルーム。 普段は子供のおもちゃや勉強道具も手の届くところに置いていますが、レッスンのときは収納の中に全てしまい、生活感をなるべく見せないようにしているそう。
「ちらりとでも、生活感が見えると生徒さんもがっかりするんじゃないかと思います。サロンは非日常を味わうところだという持論もあって、すっきりとしたレッスン室になるように心がけています」
掃除の間もメールやLineのチェックは欠かせません。生徒さんからの連絡が入ることがあるためです。欠席や振り替え願いなどの連絡が入る場合はすぐに返信しなければなりません。
「生徒さんとの連絡はまめに行うようにしています。返信が遅れて生徒さんが不安にならないよう心がけています」
玄関にサニタリールーム、レッスンルームであるリビングを床から磨き上げ、ピカピカに仕上げ、掃除完了。
掃除が終わると、レッスンの準備に取り掛かります。 その日いらっしゃる生徒さんに合わせて、白磁や転写紙、上絵の具などの使用するお道具を準備します。さらに、レッスン後の支度も少しだけすませておくそう。
そしてレッスンタイム
10:30からのレッスンまでに全てを済ませ、生徒さんをお待ちします。
「準備が終わると、さあはじめるぞ!と気合が入りますね。今日のレッスンではどんな作品を作るのかなとワクワクするような思いです。生徒さんの作品から刺激を受けることも沢山あるんです」
レッスン開始5分前には生徒さんはレッスンルームである、リビングに集まります。 レッスンは和気藹々としたもので、作品を作りながらお話で盛り上がることも多いそう。
「レッスンで気をつけていることは、質問しやすい雰囲気を作ることです。私自身の体験から、わからないときにすぐ質問できる環境が大切だと思ったので……」
レッスン終了後は皆さんが楽しみにしているティータイムを設けています。
「なるべく美味しいお菓子やお茶をご用意するようにしています。最近ちょっとネタ切れで、よいお店がないか探しているところです(笑)」
夕方からはママとして
ティータイムが終わると、すぐに幼稚園の息子さんのお迎えに行くそうです。
「疲れたな。と思うこともありますが、子供の笑顔を見ると全て吹き飛びます」
小学生の娘さん帰宅後は、曜日に応じて習い事の送り迎え。
「あっちに行ったり、こっちに行ったりしていますけど、それ込みで楽しんでいますよ。子供の成長をこの目で見ることができるのは幸せです」
習い事の後買出しをして、家に帰ると18:00ごろが多いそう。 そこから夕食作りを始めます。 食事は休みの日に作り置きのものを沢山作り、時短を図っているそう。その分メインデッシュには力を入れ、出来上がったお料理は、そのお料理に合ったポーセラーツの作品でいただいています。
「自分が作ったお皿でいただく料理は、不思議と美味しく感じられますね。子供たちもママが作ったお皿!と喜んでいますし。子供たちが自分で作ったお皿もあるんですよ。とても大切に使っていて、ものを大切にする気持ちも育んでくれているんだなと思います」
夜のひとときには
食事の後は、子供たちをお風呂に入れ、寝かしつけてやっと自分の時間になるそうです。
「自由時間といってもやることは結構あるんです。作品を釜で焼いたり、出来上がった作品をとりだすのは、基本的に子供が寝た後の夜中が多いですね。そのほか、ブログやSNSの更新、収支のチェックなど。気が付いたら夜中になっていたりしますよ(笑)」
レッスンがお休みのときは、完全オフのときもあれば、サロンの雑務をこなすこともあるそうです。
「やはり自宅が仕事場ということで、常に仕事がそばにある感覚もあります。休むときは休むと。そう切り離すことが大切かなと思います」
最後に小さなお子さんをお持ちのサロネーゼの大変なところを聞いてみるとこんな答えが返ってきました。
「私の体調不良や子供の急な発熱などで、レッスンが中止になってしまい、生徒さんにご迷惑をおかけしてしまうこともあります。とても心苦しいのですが、皆さん理解してくださり、とてもありがたく思っています。やはり、自宅でサロンを開く上で大切なのは健康じゃないかと思います。みなさんに少しでも元気になってもらえるような、そんなサロンにしていけたらなと思います」
まとめ
小さなお子さんをお持ちのS先生の一日。いかがだったでしょうか。
忙しそうですが、充実感いっぱいのS先生の一日。
これならできるかも?!とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
次回はパラレルキャリアで、お仕事をしているかたわらポーセラーツサロンを主宰している M先生の一日です。
楽しみにお待ちくださいね!