ポーセラーツの全面貼り。そのやり方とコツは?


転写紙のかわいさとキレイさをそのまま生かすことのできる「全面貼り」
上手に仕上げられた時の喜びは格別です♪
しかし、「どうしてもういまくいかないなぁ」と全面貼りに苦手意識を持つ方が多いのも事実……。
今回はそんな全面貼りの色々なやり方、技法とコツについてです。

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ポーセラーツの全面貼りってそもそも何?

全面貼りとは、その名の通り、白磁の全面に一枚の転写紙を貼ることを指します。
使う白磁はお好みで。
お皿でも、ペン立てでも、お茶碗でも、一面すべてを覆ってしまうのが全面貼りです。

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もちろんデザインによっては、ペン立ての上部と下部とでそれぞれ別の転写紙を使うなどのこともありますが、絵柄の部分を切り取って配置するのではなく、転写紙の絵柄をそのまま生かす技法になります。

全面貼りの難しさとは

白磁の中でもタイルやプレートなど、平面に近い形をした白磁に全面貼りを施す場合は、ゆっくり丁寧に作業することで、誰でもきれいな全面貼りをすることができます
ペン立てなどの円筒形のアイテムも、技術的にコツが必要な部分は最後に転写紙の両端が重なる部分の処理くらい。気軽に全面貼りにトライできますね。

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しかし、お茶碗やティーカップ、ポットのような曲面を持つ白磁の場合、平らな転写紙をどうやって白磁の形に沿わせるかという、曲面貼りの技量が問われます
そのうえで、いかに美しく全面貼りを施すかということがポイントになってくるので、思った通りに貼り上げる難しさに躓く方が多いのです。

ポーセラーツの全面貼りのやり方は?

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全面貼りの方法は、よく知られているものだけでも数種類あります。そのほかにも各サロンの先生方が編み出された「より簡単に、より美しく全面貼りができる方法」がいくつもあるのです。

ここでは、広く知られている方法についてご紹介します。

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手で伸ばしながら貼っていく方法

これはもっとも単純で基本的な貼り方になります。
手の熱と、引っ張る力を利用し、転写紙をご自身の力加減で伸ばしながら貼るという方法です。
転写紙に傷をつけないように、丁寧にゆっくり作業することがコツです。

道具も使わないのでお手軽といえばお手軽ですが、微妙な手の感覚だけを頼りに伸ばすので、部分的に伸ばしすぎたりすると、転写紙の色が薄くなってしまう場合もあり、ムラなくきれいな仕上がりという点に関しては、個人差が大きく出てしまう方法かもしれません。

もし、この方法であっさりキレイに全面貼りができてしまう方は……むしろ要注意。

インストラクターとして活動したいとお考えの場合は、できるだけ、生徒さんたちに負担なく、きれいな仕上がりの作品を作っていただく必要がありますから、この方法は誰にでも簡単に仕上げられる方法ではないということを知っておかなくてはなりません。

計算式をつかって型紙を取り、貼る方法

計算式を使い、白磁に合った展開図を作成し、その形に切った転写紙を貼っていくという方法です。

もちろん、計算式は多くの人が簡単に使えるようにシンプルになっていますので、ご自身が作りたい白磁のサイズや形に合わせて、数値を当てはめれば展開図が割り出せます。

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ただし、型紙通りに切った転写紙は平面ですから、シワやヨレを出さないように上手に貼っていく必要があります。

サロンでおこなわれている実際のレッスンでは先生が、生徒さんの手元を見ながら、何が足りないか、どうしたら綺麗に貼れるかといったコツを伝授してくださいます。

また、先生によっては、一般的に知られているシンプルな計算式より、もっと実寸に近くなる「正しい展開図」が出せる計算式を編み出した方もいらっしゃいます。
もちろん、生徒さんたちが応用しやすい式にまとめられています。ピシッと一発で形の合う転写紙を切り出し、ズレがない貼り方をしたいという方にとっては、スッキリ納得のいくレッスンが受けられますよ。

型紙を使わずに貼る方法

逆に、計算式を使わずに貼っていく方法もあります。これは、お茶碗のサイズを測ってそのままザックリとしたサイズで転写紙を切り、貼ったのちに、その成り行きに合わせて不要な部分をカットしていくという方法です。

こちらはとにかく早く貼れるという、大きなメリットがありますよ。

お湯を袋に入れ、重しにして貼る方法

基本的に転写紙というのは温めると伸ばしやすくなるものです。
転写紙をお湯に直接漬けたり、器の方を温めたり。ですからこの技法は、貼り方のコツに属するものと考えていいでしょう。

お茶碗の全面貼りでも、外側に貼るのと内側に貼るのとでは、凹凸が違いますから、使いやすいテクニックにも違いがあります。お湯の温度と重量を味方につけたこちらの技法は、内側全面貼りで大活躍します。

もともと平らな転写紙を、お茶碗の形にきれいに沿わせて伸ばすというのは、根気のいる作業です。お湯を使って時短&仕上がりのキレイさの両方が叶えられるなんて、ぜひしっかり身につけておきたい技法です。

転写紙の種類によっても伸びやすさに違いがありますから、適正なお湯の温度や、一定の温度を上手に保つ秘訣など、レッスンで先生に習えると心強いですね。

ドライヤーで転写紙を柔らかくする方法

転写紙を伸ばしやすくするには、転写紙ではなく白磁の方を、お湯やドライヤーで温めて作業するというのもメジャーな方法です。
ドライヤーを使う場合、転写紙ではなく白磁を温める場合に使うことの方が多いのですが、この技法では、白磁に転写紙を乗せた後、転写紙に直接ドライヤーをかけてしまうのです。

この場合、温めることで転写紙を柔らかく伸ばしやすくすることには変わりないのですが、ドライヤーの温度と風の力で、一気に白磁の形に沿わせてしまうというやり方なのです。

どちらかというと、小さく細かい凹凸があるような白磁を扱うときに便利な方法で、手で貼っても浮きが出てしまう時に重宝します。どうしてもうまく圧着できなかった凹み部分も、ドライヤーをかけることでピタッとくっつきます。

ただし、乾燥には要注意。
レッスンでは、転写紙を乾かしすぎずに温めるコツも教えていただけますよ♪

全面貼りのコツ

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インストラクターコースのカリキュラムの中でも扱われている全面貼り。基本的にはどんな方法でも自分なりに綺麗に貼れれば問題ありませんよね。

しかし、もっと上手に貼れるようになりたい!あらゆる形の白磁に応用したい!生徒さんのタイプに合わせてアドバイスしたい!など、様々な思いが浮かんでくるはず。

ポーセラーツのたくさんの技法の中でも、この「全面貼り」は特に、仕上がりのクオリティーに個人差が大きく、独学での工夫は行き詰まる方が多い技法です。その理由は、ご自身の技量の中だけで考えていても、なぜうまくいかないのかという原因が見つけにくいからだとも言われています。

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そんな時は「スキルアップレッスン」「ブラッシュアップレッスン」「テクニカルレッスン」などを開講しているサロンで、その先生が持っている独自のコツや秘訣を教えていただくのが近道でしょう。

そのサロンに入会しなくても、外部生の方に向けてレッスンを単発でご用意してくださるサロンも多いですから、是非一度、お近くのサロンのレッスンを探してみてくださいね。