第5回「今日のディナ―」

ガラス製のパン皿の下に献立表を敷くのは小川シェフの名案ですお料理に使われる食材は こだわりの食材ばかりで、中でも瀬戸内のブランド明石産魚介類をここならではのシェフの技と演出で素材そのものの美味しさを楽しませていただけます。

楽しみのひとつでもあるこだわりは、テーブルに並べられるカトラリーにもあり、ある時は モダンにある時はクラシックな雰囲気にお料理を引き立てる食器がすべて本当に素敵です。

リモージュの中でも存在感のあるレイノーの器に飾られた繊細で色彩豊かなお料理は観ていただく楽しみの極みです。

この日は友人家族との特別な意味のあるディナーでした。
ある時素敵なお店でいただくお食事は 優雅な気分にさせていただけます。
ある時親子喧嘩の後でも夫婦喧嘩の後でも 美味しいお料理を作って食卓を囲めば仲直りができます。（できない日もあります。笑）

食べることが人生そのものと言えば大袈裟ですが、もてなす側、受ける側どちらの立場になっても 相手の方を思ったり、自分の気持ちを伝えたり、色々な場面はありますが表現すると言う意味ではポーセラーツで食器を作る楽しみと同じくらい、最近ますます食の時間の大切に思います。

今日ご一緒した友人家族とは長いお付き合いです。
有名になった今も変わらず謙虚で 決して天狗になってはいけないが 口癖です。
謙虚な気持ち、相手に対するふるまいの優しさをいつも感じます。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

今日のディナーは そんな収穫がありました。