第2回 「仕事と趣味」

同僚3人とどっぷりはまったポーセラーツ。
カリキュラムを進めていくごとにどんどん好きになって……
作品の幅も広がり、ワクワクが止まりませんでした。

カリキュラムには、白磁指定や規約がありますが、そのルールの中でいかに、自分好みの作品を作れるかと考える時間すら楽しかったです。

1年以上の期間をかけて講師の資格を取得し、電気炉も思い切って購入しましたが、
営業の仕事も楽しく、資格を活かそうとまでは当時の私は考えていませんでした。

よく生徒さまからも「教室をする予定がないのであればフリーコースの方がいいですか？」
と質問を受けることがございます。
私もなかったですよ〜笑

私は純粋にポーセラーツが楽しくて、カリキュラムを受講することで難易度の高い作品も作れると思い、カリキュラムを申し込みました^^

どこでどんな転機やきっかけがあるか、人生って不思議だなと強く感じています。

上記にも記載しました通り、サロン開講なんてことは一切頭になく、好きなものを好きなように自由に作って遊んでおりました。

そんな時に友達から「こんなもの作りたいんだけど、作れる？」と見せられた画像。
衝撃的でした。
「いや、作れない。意味がわかんない」と返事するしかなく、
ここからまた平穏だった心に火がつきました。

どうしても作りたい気持ちが大きくなって、
「他校で資格取得していること、サロンをしていない」ことを伝えた上で、
快く了承くださったお教室に、スキルアップとして再度ポーセラーツのレッスンに通うことになりました。

カリキュラムだけでは得られない知識、技術、材料全てが新鮮で……
あれもしたい、これもしたいが増え……
これが「好きを仕事にする」ことなんだなと実感しました。

仕事の休みの日に「スキルアップ」として通い出す日々が始まり、すぐに仕事を辞めることはもちろんできませんでしたが、この頃から、いつかポーセラーツを仕事にできたら幸せだなという気持ちが芽生えました。
画像を見せてくれた友人、諸先生方にはとても感謝です^^

遠方の有名サロンの先生方には、カリキュラムでは習わない特殊な技法や、キレイに、効率よく完成度を上げる方法など、たくさんの技術を教わりました。
みなさま、ポーセラーツのスキルだけでなく、人を惹きつける魅力的な先生方ばかりで、人間力に圧倒されました。

楽しいから仕事にしたい、それだけでいいのか。

サロンを開講するという事、教えるという事、お金を頂くという事、自分の生活の安定を崩してまで生活を変える事……

現状に満足しないで、常にチャレンジしてスキルアップを図る努力、長く来て頂くためには、楽しく有意義に過ごして頂くためには、自分の人間力を向上させるには、

考えれば考えるほど悩みのたねはつきませんでした。

資格取得後の1年間。
そんなことを考えながら営業の仕事を継続しつつ、カリキュラムをこなしていた時とは違った目線でレッスンを受けるようになりました。

悩み事も多かったですが、学べば学ぶほど、ポーセラーツの奥深さに触れより一層好きになっていきました。