第1回「転写紙についてもっと知ろう」

大阪(難波・堀江)ポーセラーツ教室ローズコラーユの東城真利子です。

ポーセラーツ教室をはじめて6年。日に日にマニアックになり、通ってくれる生徒さんもマニアックに。そこで生まれたアイデア、技術は盛りだくさんです^^
このコラムではポーセラーツをもっと楽しんでもらえる面白いアイデアや、知っていただきたいことをお伝えしたいと思います。

ポーセラーツティーセット

転写紙の安全性

ポーセラーツを始めるなら、まず知っておいてほしいことは「転写紙の安全性」です。

転写紙や絵付けに使う上絵の具には一般的にが使われています。
そのため上絵の具は適正温度で焼成することが大切です。(※陶磁器の場合800℃以上が望ましい です)
鉛の溶出を気にされる方は食品を置いたり、直接口をつける部分の絵付けは控えていただいています。
転写紙に関してはコーティングとしてのフラッキスを最後に印刷することでその溶出リスクをより抑える処置が施されているものが多く、安全性が高く安心して使うことが出来るのが魅力です。

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焼成による色の変化

次に知っていただきたいのが転写紙は焼成によって色が変化するということ。

特に、赤系・ピンク系はガラッと色が変わります。
花柄は特にピンク・赤系が多いので、転写紙で見た印象と焼き上がりの印象は変わってきます。
その点を知って制作していただきたいですし、先生なら見本を見せてあげられるといいでしょう。

私もピンク・花柄を使うことが多く、はじめての転写紙は焼成して色味を確認してから制作することが多いです。
焼成前はくすんでいた色が鮮やかになるので。焼成後も楽しみですね。

ローズコラーユオススメ転写紙♪

ポーセラーツを始めたばかりの方はつい柄の転写紙ばかり買ってしまいがち。柄しか持っていないとアレンジに限界を感じると思います。
そこであると便利で活用しやすいオススメ転写紙をご紹介します。

【あると便利で使いやすい転写紙】
・ストライプ
・ドット
・単色転写紙
・一色刷りの柄(アラベスク・ダマスク・レースなど)

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作品を見ていただくと、お分かりになるかと思いますが、ドット・ストライプをよく使っています。

例えばストライプを交差させてチェック柄風にしたり、ラインとして使っていたり。ドットをカップの内側に使ったり、様々なアレンジが可能です

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こんな風にアレンジ出来るとよりデザインの幅が広がりますよね^^

いざ作品を作ろうと思ってもデザインで悩む方多いと思います。まずは好きな柄転写紙を選ぶところからスタート。そして、それに合わせてどのようなアレンジが出来るのかはセンスよりも経験値
先生ならその引き出しの多さが重要になって来ます。

趣味ではじめている方も色々なデザインを見て、どのようなデザインパターンがあるのか引き出しを増やしてください。どんどんアイデアが生まれてくるでしょう。

次のコラムにはさらに転写紙のアレンジをお伝えしていきます^^


■コラム執筆者のプロフィール

東城真利子
大阪(堀江・難波)でポーセラーツとカルトナージュサロン『Rose Corail(ローズコラーユ)』を主宰。
2012年オープン以降、多数のポーセラーツインストラクターを輩出。
高い技術と、丁寧なレッスンが受けられると、全国から生徒が集まる話題のサロン。
ポーセラーツ講師向けのテクニカル1Dayレッスンが人気に。東京・オンラインでも開催。サロン開業応援のメルマガの登録者は800名を超え。サロン開業のサポートにも力を入れている。
日本ヴォーグ社のカタログ作品制作担当、キルンアートコンクール受賞と活躍中。

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