ポーセラーツを知ってからこれまでいったいいくつの作品を作ってきたでしょう。
教室に飾ってあるたくさんの作品を生徒様がご覧になり同じ物を作られたり、オーダーをいただいたりすることもあります。
その一つ一つの作品には様々な思い出があります。
教室開校後1年ほどした頃、1dayレッスンを開催した事があります。
その時の作品は「花文字プレート」というタイトルで発表した、私にしては少し甘い雰囲気の作品です。
レッスン募集の告知をした頃、生徒のOさんからこの作品を結婚式で両家のご両親様への贈呈の品にしたいとのご相談をいただきました。
レッスン当日、婚約者様と一緒にご参加くださったO様。
それぞれのご両親様のイメージに合ったお色をお二人仲良く選んで制作が始まりました。
O様はその頃すでに半年ほどレッスンに通って下さっていたので難なく作品が完成しました。
しかし、彼の方はもちろん初めてのポーセラーツです。
かなり苦戦されていました。
ご両親様へのプレゼントなので出来るだけ私のお手伝いは控え、多少の歪みもそれは味として…見守っていました。
時々O様がそっと手助けをしていた姿が微笑ましく、印象的でした。
こうして無事に完成した花文字プレート、大切に焼成しお渡しした時にはとても喜んでいただけました。
後日O様からいただいたお写真には嬉しそうに我が子から記念品を受け取る笑顔のご両親様の姿が写っていました。
人生において大切な結婚式の中でのワンシーン。
子供から親へ、これまでのすべて事への感謝の気持ちとともに送られる記念の品。
その大切な記念の品に私の作品を選んでいただけた事は私にとっても本当に幸せな事でした。
ポーセラーツを通して幸せの手伝いをすることが出来た、「花文字プレート」は私にとっても大切な思い出の作品になりました。
そんなO様は昨年の終わりに可愛い女の子をご出産されました。
今も変わらずレッスンに通って下さっています。