第1回「salon de SHIORIELの始まり!」

『シオリ絶対好きだから!』と予約してくれた友人に連れられ、ポーセラーツがよくわからないまま、後に今の恩師となる銀座COCO先生のサロンに行ったのは2011年7月のことでした。

友人と体験レッスンで作品を作りながら、その楽しさと先生のお人柄、自宅サロンの雰囲気が素敵すぎてフワフワしたまま2時間経ち、帰り際には友人を差し置いてインストラクターコースに入会したことを思い出します。

仕事をしながら数ヶ月で資格を取り、インストラクターコースを卒業する頃には何の戦略もないまま、自宅サロンオープンの準備をしていました。

前職のお料理教室では正社員だったので個人事業主に切り替え、1ヶ月も前からフェイスブックでプレオープンと称し友人とその友人に体験レッスンを告知しました。

まずはローテーブルしかなかったお家に大きなレッスンテーブルを買い、アンティーク調な椅子と私の身長と同じくらいの高さのキャビネット、白磁用の棚、体験レッスンに必要な最低限の白磁と転写紙を揃えました。しかも家具は全部キャラではない茶色い落ち着いた感じのモノ。

あと、個人的に大切だと思ったシャンデリア(笑)


この時揃えるべきものは、次回に繋がる魅力的なチラシや、自分のSNSのURLが書いた名刺、高くなくても作品の綺麗なお写真が撮れるカメラだったのに、見てお分かりの通り勢いばかりでそんな事は全く頭にありませんでした。


2012年3月1日。初日は大雨でした。

駅から徒歩10分以上で坂道の上にある住宅街の自宅に第1号の生徒様として友人が4人来てくれました。

体験レッスンメニュー

体験レッスンメニュー

プレオープン1ヶ月前からの告知の効果で、いきなり初月の体験レッスンだけで売り上げが16万円以上になりました。

こんなに働き方が自由で、私も来てくれる方も楽しくて!サロネーゼって素晴らしい!これは明るい未来しか見えない!と思い、売上金で意気揚々と欲しかった白磁や転写紙、お道具類を買い揃え、一般募集をスタート!

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ところがそう上手くいくはずもなく、揃えた材料を使ってくれるはずの生徒様や体験レッスンの方は3ヶ月後には極わずかに。

体験レッスンに来てくれた方も他のサロンにてインストラクターコースをスタートされていたり、、、チャンスも逃しまくり。

なぜ・・・?

ポーセラーツサロンの先生方の華やかなブログを見て劣等感を感じるのが怖くて、閉鎖的な状態になりました。

その後は鳴かず飛ばず半年。

無知で戦略を立てるどころか、劣等感に背を向けた故のリサーチ不足。恐怖の悪循環ですね。笑

フリースタイルや体験レッスンの生徒様はチラホラいたもののインストラクターコースの生徒様は半年経っても2人。

なんだかんだ言って サロンの売り上げを左右するのは、インストラクターコースやスキルアップのように定期的に通ってくださる生徒様の数だと思います。

これにはさすがの私も『まずい!』と思い、遅かれ早かれくるであろうサロンの終わりを垣間見ました。


■コラム執筆者のプロフィール

東京都表参道で、生徒それぞれの『可愛いを追求する』ポーセラーツサロン「salon de SHIORIEL」主宰。
2005年、航空会社にグランドホステスとして入社。その後、クッキング教室への転職を経て、
2012年ポーセラーツサロン「salon de SHIORIEL 」をオープン。
有名読者モデルやタレントさんも多数ご通学する、確かな技術で100%可愛いものが制作できる人気のサロン。
ブライダルアイテムや、資格取得、開業に役立つアドバイスも行っている。
テレビ、雑誌など各メディアからも注目されている。

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