ポーセラーツで使うメディウムって?
ポーセラーツサロンのブログなどをみているとよく出てくる単語「メディウム」
ご存知ない方は、一体何のこと?と疑問に思ってしまう単語です。
メディウムとは、顔料を溶いて上絵の具を作るための溶液です。ポーセラーツやポーセリンアートの顔料は、金属やガラスなどをすりつぶした粉末状のものを使用しますので、なんらかの溶剤を用いて、筆で扱える状態にする必要があります。
※溶液はメディウムの他にもバルサム・ラベンダーオイル・丁子油などを使うこともあります。
メディウムの種類
メディウムにはいくつかの種類があります。
油性メディウムと水溶性メディウム。水溶性の中でも速乾性と遅乾性があります。
見た目はどちらも透明な液体で、油性の方が飴色がかっています。
それぞれに特徴があり、油性のものは粘りが強く、すぐに乾燥します。
マーブル模様や大理石模様を作ったり、白磁に筆で直接描くチャイナペインティングなどに適しています。また、アウトライン転写紙を使った技法で教材としても使用されています。
水溶性のものは、さらっとした感触です。
乾きが遅い遅乾性のものは特にムラが出来にくく、広範囲のスポンジングやぼかしによく使われています。
また、メディウムで溶いた上絵の具は、焼成しなければ簡単にはがすことができるので、この性質を利用するスクラッチの技法にも欠かせません。
メディウムの使い方
顔料に適量メディウムを入れ、パレットナイフで練ります。この時、よく練らないと顔料の粒子が残り、だまになったり色むらが出てスポンジングがきれいに仕上がりませんので、根気よく丁寧に練ってくださいね。
メディウムの量で、さらさらにしたり、硬めにしたりと工夫しながら使うことができます。
上絵の具作りで大活躍のメディウム。
工夫次第で作品の可能性が広がるアイテムです。