スクラッチとは、べた塗り絵の具を削ってデザインを描いていくポーセラーツの技法の一つです。
スクラッチは「引っかく」という意味。
ポーセラーツにおけるスクラッチとは、白磁に絵の具をべた塗りし、その絵の具を引っかき白磁の表面を出し、模様を形作る技法を指します。
スクラッチのコツ
メディウムで溶いた絵の具は、乾燥すると簡単にはがすことができます。
この性質を利用して、マット上絵の具を削ります。
削る道具は、スクラッチ専用の「ワイプアウトツール」というものを使います。
ワイプアウトツールといった専用のものでなくても、竹串や綿棒、フォークなど、先のとがったものなら何でも使うことができます。
使う道具の素材によって、仕上がりが変わりますので、使いやすさ、仕上がりの綺麗さで道具を選ぶとよいでしょう。
スクラッチはマスキングよりも細かい表現に向いています。
ボビンレースや葉の葉脈のような、繊細なデザインを白磁の上に描くことができます。
マスキングやステンシル、転写紙などの他のテクニックと組み合わせることで表現の幅をグンと広げることができますよ♪
最近では白磁を黒でべた塗りし、レースをスクラッチする作品が人気です。
繊細なレースの模様が、黒に映えとても美しい作品に仕上がります。
コツは白磁全体にムラなく丁寧にスポンジングして、絵の具を綺麗に塗ること。
また、ラインの太さを均一にするよう注意してスクラッチすると、仕上がりが格段と良くなります。