お正月は、気持ちも装いも新たに、いつもより豪華で華やかに迎えたいですよね。
ライフスタイルの多様化する現代ですが、日本の伝統文化は、私たちの生活に息づいています。
お正月を迎える頃になると、門松やしめ縄飾りなど、今でも多くお正月飾りを見かけます。かわいい干支置物を見かけると、おうちに飾ってみたくなるものですよね。
お正月は、ポーセラーツで日本の伝統文様・和柄を取り入れた作品を作ってみましょう。
洋食器のイメージが強いポーセラーツですが、意外と和風の転写紙も種類豊富です。金彩が施された器や、縁起の良い柄のお皿はお正月に大活躍します。 見た目によっては、1年を通して使えるデザインもありますよ。
今回は、年に1度のハレの日にぴったりなポーセラーツ作品を、伝統模様の持つ意味とあわせてご紹介します♪
伝統ある「吉祥文様」をポーセラーツ作品に
世界で、特に東アジアを中心におめでたい席で用いられている柄が「吉祥文様」です。日本でも古くから、縁起の良いデザインとして慶事の際に重宝され、調度品や絵画に描かれたり、着物や食器など日用品にもあしらわれてきました。
その数は、数十種類にも及びますが、私たちに馴染みのある柄も多くあります。ポーセラーツサロンで作られた素敵な作品をピックアップしました。
麻の葉
麻の葉と色とりどりの蝶と花が美しい、格式ある雰囲気のプレートです。
麻の葉は、手間をかけなくてもぐんぐん育つことから、健康や子の健やかな成長を願う意味があります。また、柄そのものにも魔除けの効果があるとされてきました。
こちらのプレートにあしらわれている蝶や花などの植物文様は、それぞれ着物の柄としてよく見られる柄です。麻の葉をシンプルなゴールド単色の転写紙にしたことで、動と静の相反する柄が互いを引き立て合っています。
こちらの作品は「大人のためのお正月」というイメージで、プレートの白地を活かしつつ、金銀の麻の葉文様を使った粋な和のプレートセットです。金できらびやかに、銀でスタイリッシュに。
麻自体が、古来から神事で用いられている植物で、平安時代には仏像の衣服の模様としても取り入れられていました。江戸時代には、悲恋をテーマにした『八百屋お七』という歌舞伎で、ヒロインのお七が身に付けた柄としてブームにもなったそうですよ。
日本人にとって身近な柄として愛されてきた麻の葉文様に、健康祈願の思いを込めても良いかもしれませんね。
青海波
こちらは、涼しげなブルーの青海波が目を引く3段重です。お正月の色合いとしては、珍しいかもしれません。爽やかな色合いで、お正月以外にも使えると人気を集めています。
あえて1段のみに全面貼りをして、その他はパーツ貼りを施しています。まるで蝶が空を舞っているかのように見えますね。
青海波は、遠くに延々と広がる海をモチーフにしていて、「未来永劫」や「長寿」といったおめでたい意味合いを持ちます。
こちらの教室では、扇プレートもセットになっていて、それぞれの柄が変えられます。固定観念にとらわれないオリジナルデザインを作ってみましょう♪
鹿の子
ピンクの鹿の子柄を、梅の花に見立てています。早春に咲き始める梅は、松竹と並ぶ縁起の良いモチーフです。スプーンの柄もお揃いで作成して、ほっこりと和むテーブルコーディネートに。
日本では、古来から鹿は「神の使い」とされ、特に奈良においては約1300年も前から手厚く保護されてきました。
小鹿の白い斑点をデザイン化した鹿の子柄には、「子孫繁栄」の意味があり、子どもの着物の柄としてもよく取り入れられています。キッズ向けのお正月アイテムにもオススメです♪
菊(マム)
メタリックゴールドの菊が、煌びやかに輝く和モダンな作品です。器の外側は、彩度の高い鮮やかなピンクの単色転写紙を貼って、和風でありながら渋すぎずオシャレな見た目です。
菊は太陽のように花びらを広げる姿から、邪気を払う力がある花とされてきました。奈良時代に、薬草として中国から日本へと伝わったとされています。そのようないわれから、「無病息災」や「不老不死」といった、健康にまつわる意味を持っています。
菊は皇室の紋章として使われていて、私たちの身近なところではパスポートにも刻印されています。1年の節目に、改まった気持ちで取り入れてみてはいかがでしょうか。
「洋」の柄を「和」に落とし込む
日本らしい雰囲気に、海外のエッセンスを取り入れた作品もポーセラーツでは作れます。自由な発想で作られた作品から、あなたの好みを探してみてください。
アラベスク柄
アラベスク柄を贅沢に切り出した、6枚の扇型プレートです。柄と同系色の優しい色合いの転写紙を合わせていて、ゴールドのラインがワンポイントになっています。食卓が華やかになりそうですね。
アラベスク柄は、フランス語で「アラベスク=アラビアン風の」という意味で、もともとイスラム発祥のデザインを指します。
日本にもシルクロードを通じて伝わり、簡略化されたデザインは「唐草模様」として浸透していきました。緑地に白のつる草模様は、コントなどで使われるイメージですが、生命力を象徴する吉祥文様でもあります。
珊瑚(七宝)
あさぎ色に近い、グレイッシュな水色が和の色彩を感じさせます。麻の葉とも非常によく合いますね。こちらの作品は、一見すると夏やリゾートのイメージがある珊瑚をあしらっています。
珊瑚は仏教の「七宝」のひとつとされ、貴重な7つの宝の内のひとつであるとされています。吉祥文様になった「七宝つなぎ」としても、日本人に馴染みあるモチーフです。
絵柄を模様のひとつとして活用するアイディアは、ぜひ真似してみたくなりますね♪
シノワズリ
こちらの作品は、柔らかなくすみピンクカラーで統一されていて、フェミニンなムードが漂います。パステルカラーの花と蝶が印象的なシノワズリ模様に、鹿の子柄を合わせています。中国趣味の優雅なデザインに、和の伝統模様のハーモニーが素敵ですね。
お正月のおせち料理以外にも、お雑煮や七草がゆなど、和洋折衷どのような料理にも使いやすいデザインです。
大理石やシルバー小物など、流行りのインテリア小物ともなじみが良く、映える食卓が楽しめますよ。
ハレの日デザインの参考になりましたでしょうか?
お正月向けの扇皿やお重セット等は、年末にかけて1DAYレッスンを設けているサロンが多くありますよ♪
日本らしい和の雰囲気を大切にしながらも、柔軟な発想で作れるポーセラーツの世界を体験してみてくださいね♪
ご自宅から近くの教室や、気になったサロンの検索はこちらから♪