離れた場所にいても、作品を作る楽しさが実感できるオンラインレッスン。ステイホームの流れで、新たに開講する方も増えてきています。
一方で、始めたばかりの方や、開きたいけれど「やり方が分からない」、「うまくいくの?」といった不安の声も。
そこで今回は、講師の方が初めに押さえておきたいオンラインレッスンのツールやコツをご紹介!サロンでの実践例を交えてお伝えします。リモートでもサロンと変わらない楽しいレッスンにするために、大事なポイントをチェックしていきましょう♪
目次
オンラインレッスンの方法
ビデオ通話は、相手の顔を見ながらリアルタイムの交流ができて楽しいですよね。プライベートで使ったことがある方も多いはず。
ひと口にビデオ通話と言っても、ツールは多種多様。レッスンで使うには、どれが良いのか迷ってしまいますね。
よく知られたオンラインビデオツールには、「Zoom」や「Skype」、「LINE」といったサービスがあります。
「Zoom」は、リモート会議やZoom飲み会といった場面で使われていて、すでに活用されている方もいらっしゃるかもしれません。「Skype」は、以前から人気のオンラインミーティングツールです。無料音声通話アプリである「LINE」は、チャット機能も含めて、日常的に多くの方に浸透しているサービスです。
それぞれの使い勝手は?
ZoomやSkypeは、参加する生徒さんのユーザー登録は不要で、作成したURLにアクセスしてもらうだけで始めることができます。ビデオ会議に慣れていない方でも、比較的スムーズにお誘いできますね。
LINEの場合は、互いのアカウントを友達として登録して、グループトークを始めます。使い慣れている方も多いので、日ごろからやり取りをされている場合には手軽かもしれません。レッスン前のやり取りもチャットでできるので、生徒さんが気軽に質問できるところが良いですね。
サービス内容には差が!
時間の制約
いずれのサービスも無料で利用できますが、Zoomは3人以上の参加で40分の利用制限があります。時間内に収められるよう、ご自身でリハーサルをするなど、段取り良く進めることを心がけましょう。
3名以上のレッスンで、複数の授業を設けている方は、有料プランを検討するのも手です。有料プランでは、制限時間が無くなります。のちほど紹介するレッスンの録画・録音も、有料会員ならクラウド上にアップすることができるようになりますよ。URLを送るだけで、生徒さんと動画を共有できるので、簡単で効率的です。
Skypeは、ビデオ通話では1日で4時間、ビデオ通話と音声通話を合わせて1か月で100時間までとなっています。LINEは、時間に制限はありません。
いずれの場合でも、レッスンがストップしないよう、インターネット通信が安定する環境を整えて臨みたいですね。
オンラインだから使える機能
いつもとはひと味違った空間を演出したい方や、オンラインでお部屋を見せたくない方のために、「背景のボカシ」や「仮想背景」の設定があります。この機能は、ご紹介した3ついずれのツールでも可能です。LINEでは、さらに顔への加工もできるのが特徴。生徒さんが、お顔をあまり出したくない場合などに使っていただいても良いかもしれません。
後からレッスンの様子を確認したいときには、「録画機能」が重宝します。こちらはZoomとSkypeでできますよ。何度でもおさらいできるので、ご自身で見直して、次のレッスンに活かしたり、予習や復習に使っていただくこともできますね。オンラインならではの便利な機能です。Zoomの有料会員なら、スマートフォンとタブレットからも録画できるので、ますます役に立ちますね。
配信ツールは、一長一短。生徒さんのご希望やインターネット環境に合わせて、臨機応変に対応できるとベストです!
レッスンを成功させる3つのヒント
画面を通してのやり取りだからこそ、対面レッスンにはない配慮が欠かせません。備えあれば憂いなし!なコツを、3つご紹介します。
1.事前に確認・テストする
オンラインレッスンの場合、あらかじめ必要となる資料や教材を送付したり、生徒さんに道具などを準備してもらうことが必要ですね。レッスン料金には何が含まれるのか、作品の配送はどうするかなど、ご自身のブログやサイトに、しっかり明記しておきましょう。レッスンまでの流れも載せておくと親切です。
また、基本的にパソコンを通してのやり取りになるため、開催日当日に初めて顔を合わせるという場合も。通信が途切れないように、受講される方のインターネット環境について、事前に確認されることをオススメします。
希望する方には、レッスン前に視聴テストをしておくと、初めの方にも安心して当日を迎えていただくことができますよ。講師側はもちろんのこと、生徒さんの方でも聞こえやすい音量にしたり、映りやすい位置にカメラを調整していただくようにしましょう。
2.手元の映像が映せるようにする
カメラの角度は、正面からの方がほとんどかと思います。生徒さんの様子を確認しながら進めるには、この向きがやりやすいですね。ただ、作品をアップでお見せしたくても、パソコンに近づけると影になってしまったり、ぼやけてうまく映らないことも。
ここでひと工夫!パソコン以外に、スマートフォンやタブレット端末をお持ちの場合は、1台を手元のアップ用に使ってみましょう。細部のカッティングやペイントの説明がしやすく、生徒さんにも分かりやすく伝えられますよ。ハウリングを防ぐために、2台の内どちらかは音声を遮断することを忘れずに。
作品がアップになって、転写紙の柄もくっきりと映っていますね。このように、実際にタブレットを使用して、オンラインレッスンに活用してるサロンもあります。こちらはアクリルディスプレイに、タブレットを乗せて撮影されていますよ。作業をしながら、スマートに撮影できるグッドアイデアです!
手元を映すと、講師の動きも伝えられるので、技法の説明もずっと分かりやすくなりますね。
3.明るく見えると好印象♪
対面ではないからこそ、普段よりもオーバーリアクションに。嬉しい気持ちや、素敵だと思った気持ちが相手に伝わるように、明るく話すことを心掛けてみましょう。コミュニケーションにも花が咲いて、あなたの魅力が画面の向こうにも伝わりやすくなりまよ♪
声が明るくなっても、表情が見えづらいともったいないですよね。パソコンを通して映る映像は、光の量が足りず暗くなりがち。
窓の近くで、自然光を取り入れるのも良いですが、お顔を明るく見せられるライトがあると便利です。表情も作品も綺麗に見えて、よりレッスンを楽しんでいただけますよ。
たとえ画面越しでも、ちょっとした工夫で、居心地の良い空間作りができますね。
LEDリングライト 自撮りライト 折畳み式 スタンド一体式 11.4インチ
こちらのリングライトは、高さ調節が可能で、角度も360°動かせて自由自在。暖色、白色、ミックスと調光できるので、お部屋の環境に合わせてピッタリな雰囲気を演出できます。
カメラに映ると作品の色味が変わって映ってしまう、なんてこともよくありますよね。そんな時にこちらのライトを使うと、見たままのお色になるように光を調整して照らしてあげることができますよ♪
照らせる範囲が広いので、お顔も明るく陶器のつややかな美しさも伝えられるのでオススメです!
ポーセラーツのオンラインレッスン
すでにオンラインで活動を始めているサロンも多くあります。どのような作品作りが行われているのでしょうか?
初心者さんにも分かりやすく
こちらはオンラインレッスンを始めた方の作品ですが、対面レッスンと変わらないクオリティの作品に仕上がっています。プレートにはスカラップリムが丁寧に施されていて、イラストも優しくパステルカラーでファンシーな雰囲気。
こちらのサロンで開講している通信レッスンは、教材キットが届くと好きなタイミングで始められるそうですよ。受ける方の予定に合わせて、カリキュラムが組めると、始めるまでのハードルが低いので初心者の方も手を出しやすいですね。
マイセンスタイルのミニバラが描けるようになるレッスン。こちらもオンラインで開催されています。未経験の方でも「私にも描けた!」と感じられる、丁寧なレッスンを心掛けておられるそう。
ワンポイントでも、散りばめても絵になるなんて、気軽にチャレンジしたくなりますね。
初心者の方も歓迎というオンラインレッスン。ゴールドのツイード柄は高級感たっぷり!生徒さんはオンラインで作られたあと、おひとりでも挑戦されて大きめのサイズを作られたそう。
フリー作品のレッスンですが、サイトには転写紙の見本や使用例が紹介されていて、ネット上でもイメージがしやすくなっています。固定メニューも用意されていて、トライしやすい内容も好評です♪
講師向けのレッスンも
オンラインで資格講座を開講しているサロンもあります。ポーセラーツインストラクターの資格を、自宅に居ながら取得することができるカリキュラム。ヴォーグ社も公認なので、安心して受講できますね。
オンラインで取れる資格は、最近特に注目が集まっています。在宅でも、自分のスキルを活かして活躍したい方に人気ですよ。
「思い立ったが吉日」今だからこそチャレンジ!
これまでと違う環境には、どうしても戸惑ってしまうもの。おうちだからできないと思いがちですが、おうちだからできることも多くあります。
対面レッスンと全く同じという訳にはいきませんが、まずは一歩、踏み出してみましょう!
新しい日常でも選ばれるサロンへ。あなたのオンラインレッスンデビューを応援しています♪