こちらのアロマポットのような、オシャレな白磁。ころんとした形で、バラの花柄もさりげなく、木目調のナチュラルな床にもピッタリですね。一体、何に使われる物でしょうか?
ヒントは、日本で古くから親しまれてきた、あのグッズを入れるためのもの。
そう、実は蚊やりなんです!
今回お届けするのは、グンと洗練された、インテリアにも馴染むポーセリンの蚊取り線香ホルダー。
最近では、密閉空間を避けるために、空気の入れ替えも推奨されていますね。その反面、窓を開けると蚊の侵入を許してしまうことも。
そこで、頼りになるのが蚊取り線香。白磁をベースにしたオリジナルの蚊やりなら、いくらでもお好きなデザインに変えることができますよ。
あなたのイメージを変える、作って飾って役に立つ、三拍子揃ったポーセラーツの蚊やりをご紹介します♩
うずまき型じゃなかった?夫婦二人三脚のものがたり
蚊取り線香と言えば、緑色の線香がぐるぐると渦を巻いている形を思い浮かべますよね。蚊取り線香のはじまりは、明治時代。上山英一郎が、アメリカの植物会社社長H・E・アモア氏から除虫菊を譲り受けたことから始まりました。
日本では、平安時代から、「蚊遣り火」の風習がありました。ヨモギの葉を燻して、その煙で蚊を追い払う方法です。それと同じように、おがくずに除虫菊を混ぜて燃やす方法が生み出されましたが、季節外れの火鉢を使わなければならず、普及には至りませんでした。
時を経て、今度は線香に除虫菊を練りこんだものが開発されましたが、1本1本が細いために使用時間は短く、倒れて火災の原因にもなってしまいました。
「荒れた土地でも育つ除虫菊は、貧困に苦しむ農家を救うはず」という熱意を持っていた英一郎には、妻のゆきがいました。ある日、ゆきは倉でとぐろを巻いた蛇を見てビックリします。そしてふと、線香も同じように巻いてみたら良いのでは?と思いついたのです。
ゆきのデザインした渦巻き型の蚊取り線香は、寝かして使用するため、従来のものより安全で、1度の点火で7時間使えるという優れものでした。新たな蚊取り線香は庶民へと広まり、海外に輸出されるまでになったそうです。
英一郎の長年に渡る研究と、糟糠の妻ゆきのひらめきが、多くの人を救う製品を生み出したんですね。
ポーセラーツの蚊やりをタイプごとにナビ
夏本番に向けて、和風からオリエンタル、ファンシーな雰囲気まで。形もさまざま!お部屋のインテリアにもピッタリな、オリジナリティ溢れるレイアウトでお作りいただけますよ。白磁のタイプ別にご紹介します♩
ポット型
ナチュラルなフラワーが、空に向かって1輪1輪咲いているようなスッキリとしたレイアウト。線香ポットを囲むグリーンリーフは、草原のようにも見えて、ハーバルな転写紙との相性もバッチリ!
お庭仕事をする生徒さんが作られた作品だそうですよ。ちょっとした場面も、ポーセラーツの蚊やりが素敵に彩ってくれますね。
真夏の夜空に、パッと打ちあがる大輪の花火。花火は夏柄の定番ですが、黒色の磁器をベースにしていて、よりいっそう雰囲気が感じられますね。さらに、ゴールドカラーとシルバーカラーで絵付けをしていて、花火の輝きも再現されています。
テディベア×ピンクでまとめられた、キュートでガーリーな世界観。これまでの蚊やりのイメージとは全く異なる、可愛らしさ満点の作品ですね。こちら下半分には、パステルカラーのキャンディツイードが貼られていて、上品さと華やかさもプラスされています。
半月型
ポップであたたかみのあるフルーツ柄が、アデリアの食器のような昭和レトロを感じさせてくれますね。蚊取り線香の緑色と、グリーンの果物もマッチしています。丸みのあるフォルムで、愛らしさとノスタルジーにきゅんとしてしまう人も多いはず。
まるで金魚鉢の中で、金魚たちがスイスイと気持ちよさそうに泳いでいるよう。とっても風流で、見ているだけで涼しくなってしまいそうです。半月型の器が、存分に活かされています。
魚たちが浮かんでいるように見える転写紙の貼り方にも、センスと技が光っていますね。
輸入アンティーク食器のような、フレンチシックな装いのホルダー。真ん中の花束はスズランで、全体がグリーン系のお色味なので非常に清潔感があります。「幸せを運んできてくれる」、と言われている鈴蘭モチーフで、この夏もハッピーに乗り切れますよ。
スクエア型
小物入れのように見える、こちらのスクエアタイプも実は蚊やり。夏に人気のサンゴを取り入れて、爽やかさあふれるマリンテイストに仕上げています。表の装飾もさることながら、内側にもしっかり珊瑚礁が隠れているんですよ。白い砂浜を思い浮かべて、お家でも夏気分を味わってみませんか?
「SUMMER」の文字にヤシの木と、ポップでニコニコなスマイリーがポイントの蚊やり。ベースはレインボーカラーで彩色して、ハワイへまっしぐら!大人の夏は、どこかにリゾート感を取り入れたいもの。笑顔になれる蚊やりを使って、ごきげんでこの夏を迎えましょう♪
ザ定番!ブタ型
最後にご紹介したい形が、昔ながらのブタの蚊やりです。蚊やり豚と呼ばれていて、蚊やり器を代表する形ですね。縁側や軒先にちょこんと置かれて、日本の夏を彩ってきました。
その蚊取りブタが、まさかこんなにファンシーになるなんて!
お腹にぐるっと巻かれたリボン姿がとっても愛らしい。
こちらは、生徒さんがお母さまのために作られた誕生日ギフト。HappyBirthdayのメッセージ入りで、心温まる贈り物になりました。
夏向けオススメ転写紙&白磁
ここまでご紹介してきて、早速作ってみたいと思われた方必見!ここからは、この夏イチオシの白磁&転写紙をお届けします♪
キルンアートで大好評の蚊やり。発売されるやいなや、人気で売り切れてしまう商品です。みなさまからの声にお応えして再販売されました。
こちらは、金具を焼成後の白磁に引っ掛けて使用します。両サイドに穴が開けられているので、ご自身で取っ手を付けて、持ち運び用にすることも可能ですよ。
フローリングに置いてもなじんでくれるので、お部屋の雰囲気を損なうことなくお使いいただけるのも魅力的。夏が終わったら、ちょっとしたグリーンを入れて飾る方もいるそうです。
さりげなく飾れて、デイリーに使いやすいハーブの転写紙は、取り入れやすさ◎花束にするも良し、花畑っぽくあしらっても素敵ですよ。色味のある転写紙とも合わせやすいです。
純和風を演出したいあなたには、涼やかなこちらの転写紙はいかがでしょうか?夏祭りで金魚すくいを覗いているような、日本ならではの風景を演出できますよ。
和柄と合わせると、和室にも最適。ユニセックスな柄で、性別や年齢問わず使いやすいです。お茶の時間に、和の趣を添えましょう。
今回ご紹介した作品を参考に、この夏、あなただけの蚊やりホルダーを作ってみてくださいね。お近くの教室検索はこちらから♪
毎年恒例の虫よけ対策も、ポーセラーツであなたらしく、楽しくなりますよ♪