ポーセラーツインストラクターの1日 TYPE3元専業主婦のK先生


3回にわたって連載してまいりました、「ポーセラーツインストラクターの1日」
小さなお子さんをお持ちの先生、パラレルキャリアで働く先生と、サロン主宰者にもいくつものパターンがあることがわかりました。
そしてみなさん、忙しい中にも充実したキラキラと輝いた日々を送っているのも印象的でしたね。

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さて、最終回の今回は専業主婦だったK先生の登場です。

趣味としてポーセラーツを続けていたK先生、サロンを主宰するきっかけは一体なんだったのでしょうか?!

ポーセラーツとの出会いは突然に

閑静な住宅地にサロンを構えるK先生。会社員の旦那様と大学生の娘さん、高校生の息子さんと住むご自宅にサロンを構えています。ご結婚されてからは、専業主婦としてご家庭を支えていらっしゃいました。

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サロンを始めて4年目と、脂の乗ってきた時期でもあり、サロンはいつもにぎやか。K先生は柔和な笑顔で楽しいお話を聞かせてくださいます。
そんなK先生ですが、ポーセラーツとの出会いはどのようなものだったのでしょうか。

ポーセラーツとの出会いは、お友達からでした。そう笑顔で語るK先生。
「お友達に面白い習い事ができたから一緒に行こうと誘われたのが初めでしたね。何がなにやらわからないまま、連れて行かれました(笑)」

お友達に誘われて行ったお稽古がポーセラーツだったそうですが、この出会いがK先生を変えることになります。
「そこで初めてポーセラーツに出会いました。全てが初めてで、でも、何もかもが楽しくて(笑)私でもこんな素敵なものが作れちゃうの?!って。連れて行ってくれたお友達に感謝しなくちゃですね」

初めて触れたポーセラーツに感動したK先生は、その後、頻繁にサロンに通うようになったそうです。

「わけがわからないままやっていましたが、何だかおもしろいし、ワクワク感が続いて次第にのめりこんでしまいました。気が付けば毎日のようにレッスンの予約を入れていて。しばらくして先生にインストラクターコースを勧められました。色々なテクニックやポーセラーツの奥深さを学べますよと」

K先生の意外な反応?!

インストラクターコースを勧められたK先生の反応は意外なものでした。
「実は、そのときはお断りしたんです。まだ子供にも手がかかるし、趣味としか考えていないって」

インストラクターコースを断ったK先生。 何がK先生の道筋を変えたのでしょう。

「そうしましたら、先生がこうおっしゃったんです。インストラクターコースに通うといっても皆さんがインストラクターになろうとしているわけじゃないんですよ。せっかくこんなに頑張っていらっしゃるんだから、目的を持つともっと上達しますよと……それを聞いて、どうせ続けるならと気軽に考えてインストラクターコースに通うことにしたんです」

サロンは開かないけれど、上達するために入ったインストラクターコース。
このときの経験が今に繋がるのですから、人生どうなるかわからないものですね。

「サロンを主宰している今となっては、あのとき先生の言葉に従っておいてよかったなと思いますね」

サロンを始めるきっかけは……

サロンを始めるきっかけは、息子さんの中学校入学だったそうです。

「息子が中学に入った途端に、自分の時間がとても増えたんです。もうびっくりするぐらい」
K先生は笑いながらそう話します。

「小学校のうちは、塾や習い事の送り迎えとか、それ用のお弁当作りとか、なんだかんだと子供に合わせて行動していました。そういうのが中学に入ってからなくなって、部活にも入っていますから、帰りも遅いですし。本当にここまで自分の時間が持てるのかと、びっくりしました」

将来への漠然とした不安に襲われる?!

自分の時間ができたという開放感よりも、K先生は漠然とした不安に襲われたそうです。
「そこでハタと我に返ったんです。私子供のめんどうばかり見ていて、自分の将来のことを何にも考えていなかったんだって。でもこれから何をしよう?どうしよう?そう思うとハテナばかりが浮かんで、全くまとまらなくて(笑)それでも何か始めなくちゃってそんな気持ちに駆り立てられました」

そんなときパッと頭の中に浮かんだのがポーセラーツでした。
「そのころちょうど自宅でサロンを開く方が増え始めて……ポーセラーツだったらサロンを開けるかもって」

直観力やひらめきは時として、人を導いてくれるといいますが、K先生もそのパワーを信じることにしたそうです。
「もう10年以上外で働いていない私でしたし、躊躇しました。でも、ここで一歩を踏み出さなければ、このままおばあちゃんになってしまうような気がして(笑)」

勇気を持って一歩を踏み出したK先生

勇気を持って一歩を踏み出したK先生。まず初めにしたことは、自宅のリフォームでした。自宅の一室をレッスンルームへとリフォームし、内装も整えました。
「年頃の娘やうるさい息子もいますので、プライベートルームとレッスンルームは完全に分離しました。この判断はとてもよかったなと思っています。私自身も仕事とプライベートのメリハリがつきますので」

約1年で生徒さんも増え、サロンも軌道に乗ったそうです。レッスンは午前・午後の1日2レッスン。週4回くらいで開催しています。4年目に突入したサロンですが、始めたころと、今ではどのような変化があったのでしょうか。

「始めたころは、理想を追っていたような気がしますね。こうしたい、ああしたいという気持ちばかりが走っていました。2年が過ぎようとしていたころから、自分のサロンの特徴がやっとわかってきました」

K先生のレッスンルームは白基調のすっきりとしたお部屋。日当たりがよく、ゆったりとした時間が流れているような気がします。

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「レッスン時間を3時間にしたのもそのころですね。レッスンが始まって、お道具を用意して、白磁、転写紙などを選んでいるとあっという間に時間がたってしまいます。残された時間で作品を作るのですから2時間ではとても慌しい感じがいつもしていました」

生徒さんにゆっくりと自分のアイディアを出していただきたい、テクニックを学んでいただきたい、その思いから1レッスンを3時間制としたそうです。

「自分がどうしたいかということも大切だと思いますが、生徒さんの気持ちを汲んでサロンに繋げていくと私もサロンも、生徒さん方も成長できるんじゃないかと思います」

生徒さん思いのK先生。
生徒さんの気持ちをサロンに繋げていく、それがサロンを長く続けることのできる秘訣かもしれませんね。

それでは気になるK先生の1日をのぞいてみましょう♪

K先生の1日

K先生の一日

余裕をもって家族を送り出す

朝6時に起床するK先生。
「夫を起こして、子供たちを起こして。娘は大学生ですので、割とゆっくりめのときもありますが、朝ごはんは一緒に食べたいので起こしますね」

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7時ごろ家族を送り出すと、朝食の片付けなどをしつつ、8時ごろまではお茶を飲んだりゆっくりすごしているそう。
「この時間が私にとってすごく大切で、切り替えの時間になっています。家族を送り出してすぐ、サロンの準備に取り掛かると、気分は乗るのですが、夜まで気力が持たなくて(笑)」

サロン準備は万全に

8時になるとサロン開催に向けての準備開始です♪
「やはり、どこのサロンさんでも一緒かと思いますが、掃除は丁寧にしています。ディスプレイしている作品のホコリを取ったり、窓を拭いたり。うちはプライベートルームとレッスンルームが分かれているので掃除もしやすいですね。このときに、プライベートルームの方も一緒に掃除していますよ」

 特に重点的に掃除するのがトイレや洗面所。
「トイレや洗面所は共用なので、そこは念入りにキレイにします。気持ちよく使っていただきたいので」

掃除が終わるとお道具や白磁などの用意、レッスン後のお茶菓子の準備に取り掛かります。
「白磁や転写紙はお好みのものがあるようにと多くそろえています。見やすいよう、選びやすいように心がけています。アフターレッスンのティータイムではお茶やお菓子は、どの食器にしようかとても悩みます。仕事柄、食器が増えすぎてしまって(笑)お菓子はネタ切れになってしまって、最近では取り寄せなども使っていますよ」

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準備終了して10時開始のレッスンまで生徒さん方を待ちます。
「この時間はドキドキワクワクしますね。始めたころなんかは本当にすごく緊張しました(笑)今は高揚感の方が強いです。今日はどんなお話をしようかなと、自分の中のネタ帳をめくったりもしています(笑)」

レッスンは和気藹々と

10:00から13:00までと3時間制のレッスンは、ゆったりとした雰囲気の中進みます。

「やはり3時間制にしてよかったと思います。生徒さん方お1人お1人に目をかけることができるので。わからないところがあっても、時間がないと質問もできないですものね」

レッスン後のティータイムでもお話に花が咲き、とても楽しそう。
「うちのサロンにいらっしゃる生徒さんの中にも同じようにサロンを開いている方も多いんですよ。私も生徒さんのお料理教室や、リボンのレッスンに通っています」

サロンを通してネットワークが広がっているそうで、情報交換も盛んに行われているそうです。

レッスン後の方が慌ただしい?!

午後のレッスンの後、一息ついてから夕食やレッスン用の茶菓の買い出しに行くK先生。
「早くしないと子供たちが帰ってくるので大急ぎです。お菓子のショーケースを眺めるのは大好きですが、ここはぐっと我慢して予定のものを買って帰るだけにします。買うものをあらかじめリストアップするとかなり時間短縮できますよ」

食べることが好きというK先生。
「なるべく美味しいものをと思って作っています。おいしいねという言葉をもらうと本当に嬉しくて。お料理教室にも長年通っていますので、大体のものは作れますよ」

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8:00ごろ食事をとれるように、夕食を作ります。
「夕食と片付けさえ終われば、あとはのんびりできますよ。子供も大きくなりましたので(笑)」

夕食後はのんびりと子供たちと会話したり、テレビを見たりしているそう。
「子供の話って楽しいですよね。新しい言葉も教えてくれますし。若くなる気もします(笑)」

夜の自由時間

サロンの雑務やブログの更新などが終わるとやっと自由時間です。

「私はアロマが好きで、その日いいなと思った香りのアロマを焚きます。これ一つで深くリラックスきるんです。それに読書。本を読むことを大切にしているんです。色々な知識を身につけなければインストラクターはできませんから。生徒さんからの質問に、わかりません、とは言えないですので。毎日が勉強です」

最後にサロンを主宰してよかったことをK先生に聞いてみました。
「よかったこと……そうですね、やっはり多くの人と繋がれたことでしょうか。人と人の輪ってすごいなって思います。そして、毎日勉強できることでしょうか。何もしていなかったら、毎日をただ漫然と過ごしていただけだったと思います。こうして人に教える立場になったからこそ、意識を変えることができましたね」

まとめ

元専業主婦のK先生の1日、いかがでしたでしょうか。

ご家庭を大切にしながら、ご自身も充実されていましたね。
お母さんが楽しそうにしているとおうちの中も明るくなりますよね♪

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ここまで3タイプのインストラクターの1日を見てきて思うことは、皆さん本当に充実されているということ。
サロン主宰は普通に働くよりも気軽そう、などと言われもしますが、きちんと運営するとかなり大変です。それでも皆さんご自身の生活も大切にしつつ、サロンをしっかりと運営されていることがわかりました。

サロンのある日は時間に追われるような忙しいタイムスケジュールでも、開催日はご自身で設定できますので、余裕をもったライフスタイルを送ることができるのですね。