やっぱり文字って大事!書のススメ


サロンを運営していく上で欠かせないのは、SNSをはじめとしたインターネットツールであることはもはや言うまでもありません。普段の生活の中でもスマホやパソコンでのやり取りの頻度は高く、遠くに住むお友達に手紙を書く機会もぐっと減少しましたね。

しかしサロン運営を始められてから、挨拶状やお礼状などを手書きで書く機会が増えたとお感じの方も多いと思います。ちょっとした招待状は印刷でもいいけれど、来てくださったお客様にお礼をするのにメールってどうなの?とお感じになる方は多いはず。必然的に、お手紙を手書きする機会が増えているのですね。

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先生方の中には達筆な方もいらっしゃって……苦手な方からは、ハードルが高くてチャレンジできない!とお嘆きの声も聞かれます。

今回はそんなお悩みをお持ちの方に、手軽に始められる「書」のあれこれについてお届けします。

今日からでも!ペン習字にトライ

思い立ったが吉日、すぐに取りかかれる美文字対策として一番なのは「ペン習字」ですよね。
通信講座はもちろん、書店に足を運べば自習に適したテキストがたくさん販売されています。お手本を写すものからなぞって覚える書き込み式のタイプまで、お好みのスタイルですぐに取りかかることができます。

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ペンにも種類が。選びましょう♪

ひとことでペン習字と言っても、ビジネス向けの「ボールペン」から、独特の書き味が魅力の「万年筆」まで、選べるペンの種類は意外と数多いものです。

ボールペンは、普段の生活の中で触れる機会の多い道具なため、どこで字を書いても安心!早く自信をつけたい方にオススメと言えます。お気に入りの書きやすい一本を手元に置いて練習すれば、忙しい日々の隙間時間で上達することが可能です。

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万年筆は、これまで使ったことがないという方も多い道具かもしれませんが、実際に普段使いされている方々が口をそろえて言うのは「疲れない」「上手に見える」「書いていて気持ちいい」ということ。あまり筆圧を必要としないので、長く書いていても疲れず、さらさらと書くことが出来る筆記具なのです。
またペン先の特徴から、線の強弱がつけやすく、ハネ・ハライなど、文字の美しさを決める細かい部分の表現力に長けています。

ほかには「デスクペン」「フエルトペン」「鉛筆」など。いわゆる硬筆と呼ばれるジャンルでご自身に合ったツールを見つけてみてはいかがでしょう。

筆ペン習字というジャンル

硬筆から一歩踏み出したのが「筆ペン習字」です。
本当の筆とは違う書き味で、硬筆のジャンルとしてカウントされているだけに、その手軽さは大きな魅力です。墨と硯を用意せずにスタートできる、そんな道具から練習を始めてみるのもいいでしょう。

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文房具店はもちろんコンビニでも販売されている筆ペン。弔事用に用意された薄墨仕様のものもよく見かけます。お祝儀袋や香典袋といった慶弔用の封筒に文字を書く際、ご自宅で筆ペンを活用されている方も多いですよね。もちろん年賀状に使われる方も多いでしょう。

筆ペンも大きく分けて2種類

皆さんは過去に「深く考えずにお店で筆ペンを買ったら思っていたのと違った!」なんてことはありませんか?
思ったより筆っぽかったり、硬かったり…これは筆の穂の部分の素材に違いがあるからなのです。

やっぱり毛筆タイプ

穂が筆と同じように毛束になっているのが毛筆タイプ。こちらを選ぶメリットは何といっても力加減のコントロールのしやすさ。筆圧がダイレクトに穂先に伝わることで、線の強弱やトメ・ハネ・ハライを表しやすいのが特徴です。
筆文字を手軽に書くことが出来る文房具を選ぶなら、毛筆タイプの筆ペンが第一選択になりますよね!

スポンジタイプも便利

毛筆タイプは敷居が高いわ!とお感じの方にも安心なのは、軟筆と呼ばれることもある、穂がウレタンで出来ているスポンジタイプの筆ペン。
こちらは毛筆タイプほど穂先コントロールが繊細でない分、粗が目立たない文字に仕上げることが可能です。

本格的に!毛筆書道!!

書道とひとことで言っても、そのジャンルや目的は様々。
ここでは「実用書道」と呼ばれる分野……宛名書き、挨拶状、のし袋の上書きなどに特化した、小筆を使った毛筆習字に絞ってご紹介します。

毛筆の特徴とメリット

筆ペンの毛筆タイプとは違う、本当の毛筆の特徴とは何なのでしょう?
それは、ナイロン毛の筆ペンにはない、天然毛独特の穂先の柔らかなコシにあります。穂先の柔らかなコシが毛筆の書き味に与える影響は大きく、筆ペンとの最も大きな違いは「筆づかい」にあらわれます。

ハネ・ハライの時に軸を少しひねってからスッと抜く……そのような筆づかいに無理なくついてきてくれる穂先、それが天然毛の魅力です。
そのため、行書のようにつながりの多い文字を美しく流麗に書くことができるのですね。

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そしてそんな特徴を持つ毛筆のメリットは、付け焼刃でない「文字の美しさ」を身につけられるということ。筆で文字を書く際の「筆づかい」を身につけるということは、結果的に、鉛筆でもボールペンでも「書ける人の文字」を書けるようになるのです。

墨と硯、筆を用意し、練習の後にはお片付け……。レッスンを始めるときのハードルは、他のツールに比べてほんのちょっと高めかもしれません。
しかし、のちのち技術がご自身のものになった時には、一生モノの武器として大いに活躍してくれることでしょう!

番外編!?カリグラフィーという選択

ここでちょっと。ヨーロッパ発祥で、英字の書道とも言われる「カリグラフィー」に目を向けてみましょう。

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カリグラフィーでは、専用のペンを用いて「イタリック体」「ゴシック体」「カッパープレート体」など様々な書体を学びます。
ペンの向きで線の太さを変えるカリグラフィーは、手の動きだけで美しさを出すというよりは、どこを太く書くと美しく見えるのかを学んで活かす、と言えるかもしれません。

サロンを運営する上で、挨拶状を書く機会はそう多くないけれどテーブルウエアの小物などに文字で彩りを加えたい方、ポーセラーツ作品にオリジナルの文章や文字を自在に書き加えたい方などにとっては、英字の美しい形をいつでも再現できるカリグラフィーを身につけることはとても有意義ですね。

自宅で学べる書籍

ペン習字や毛筆書道の本はたくさん書店にありますが、カリグラフィーの本も、学びたい書体やレベルに応じて何冊も販売されています。

『はじめてのカリグラフィーLesson 』

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入門編から気軽にスタートしたい方にはこちら。もっとも書きやすいと言われているイタリック体の書き方を基礎から学べます。
カリグラフィー界でその実力を広く認められている小田原真喜子先生の著書ですので、入門編とはいえ本物の美しさを学び始めるにはもってこいの一冊です。
練習に最適な「ガイドシート」が付録についてきます。

『カリグラフィーBOOK 美しいアルファベットのデザイン 』

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そして、自分好みの書体を見てみたい!という方にオススメなのはこちらです。なんと6つもの書体の基礎と、それらを使った作品をご紹介。収録されている書体はイタリック、ゴシック、カッパープレート、ゴシサイズドイタリック、アンシャル、フラクチャーとなっています。書体の特徴を知ることで、ご自身の作品作りにも生かすことができますね!

『改訂版 カリグラフィー本格入門独習ブック』

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こちらは入門書という位置づけではありますが、憧れの3書体、イタリック、ゴシック、カッパープレートの書き方を基礎から詳しく解説してくれています。
本格入門独習というだけあって、初めてひとりで学ぶ方向けに、美しい文字を書くコツがわかりやすく掲載されていますよ。

筆を使ってブラッシュカリグラフィー

専用ペンを用いるのがカリグラフィーでしたが、そのカジュアル版として、筆を使って書く「ブラッシュカリグラフィー」というジャンルもあります。
英字の美しい形を覚えて筆で表現するブラッシュカリグラフィーなら、ポーセラーツ作品に直接、絵付け感覚で文字を書き込むことも可能ですね。

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今回は「文字の美しさ」をテーマに、学ぶ方法をいくつかご紹介しました。すこしでも気になるものがあれば、これを機にレッスンを開始されてみてはいかがでしょう?
きっと、日頃の活動に役立つことと思います♪