さて、いよいよオープンのお話。
ここから一気にがむしゃら期に突入です。
HPを公開したものの果たしてお問合せなんて来るのだろうか。
だいぶ半信半疑でおりましたが…
来るんです。
初めてのご予約メールを見た瞬間マンガみたいに飛び起きたのを覚えております。
まだ検索でヒットするとは思えなかったので一体何をご覧になって来て下さったのかお伺いしたところ、ヴォーグの「焼成請負いサロン一覧」から辿り着いたとのことでした。
予想外のルート(°_°)
この様に自分のサイトに力が無いうちは力のあるサイト（ヴォーグやポセナビ等）に掲載して頂く事で見つけて頂けるチャンスが広がりました。
その後もチラホラですが有難い事にトライアルのご予約が続きました。
なぜ沢山のお教室の中から、こんな無名のお教室を選ばれたのかが毎回心底疑問で（笑）理由を伺うと、大抵の方がこう仰るんです。
”ホームページが他と違ったから”
”ホームページが一風変わっていたから”←笑
なんと。
違うから…(T_T)最高の褒め言葉です。
それまで身を置いてきた場所が統一美やマニュアルを最重要視する環境だったこともあり、周りと異なるという事に対して必要以上に怯えていた気がします。
自分のお教室のHPや作品作りですら既存のポーセラーツサロンと似たものでないといけないのでは…という謎の不安感に縛られてみたり。
表現した個性を肯定して頂けたこの小さな出来事は、その先も自分のスタイルを貫く勇気を与えてくれました。
こうして少しずつですが、事前に描いたシナリオ通りに仕掛けたものたちが一つ一つ機能し、自分のサイト自体にも力がつき始め、集客のルートが確立されていきました。
しかし体験レッスンに来て頂く事がゴールではないので、そこからいかに ”リピート” を生むかが重要です。
体験レッスンに限定しての例ですが、リピートを生む為に私なりに（一応良かれと思って）やっている事をご参考までに挙げてみます⇩
・貼り込む感触を意識して白磁選び
・早々に好みを掴む
・お名前を呼ぶ
・ポーセラーツ作品でお茶を出す
などなどなどなど…。、
挙げ出したらキリがないので止めますが、私の小さな小さな極小の拘りを沢山詰め込んでいます。
上から順に解説すると、
体験レッスンでは完成度の高い作品作りより ”楽しい感覚” をお持ち帰り頂く事を最大の目標としているので、転写紙をピタッと貼れた時のあの爽快感を堪能できる様な大きさ形の白磁を意識してご用意したり、それぞれの生徒様が心地良く達成感を得られる（難し過ぎず簡単過ぎずな）ボーダーラインを見極めて手助けする範囲を変えたりしています。
心を掴むにはその方の好みを知る事が鍵なので、私はドアを開けた瞬間から生徒様観察を始めます。お召し物・持ち物・メイク・ネイル・視線を落とすもの・会話の端々から好みを探ります。好みが分かれば、その先のアプローチは断然しやすくなります。
レッスンに入る前には必ず自分の名前を名乗ってご挨拶をします。生徒様のことは下のお名前を「さん」付けでお呼びするのが私流です。そしてレッスン中は意識的に何度もお名前をお呼びします。
理由は長くなるので割愛しますが、一言で纏めると生徒様との心の距離を縮める（又は保つ）為にそうしています。（苗字でもニックネームでも呼び方に正解不正解は無く、大事なのは自分の築きたい関係値に当てはまっているかどうかという点だと思っています）
レッスン後はポーセラーツの食器でお茶をお出しすることで、これも作ってみたい！という創作意欲を刺激する様にしています。
また作りたいワクワクを持ち帰って頂ければ、リピートに繋がる可能性も広がります。
…要は「楽しい事をして頂く」と見せかけて「楽しいと感じる様に誘導している」のです。
お伝えしたいのは、私が実践している小さな拘りの事なんかではなく、その一つ一つの行動には意味が存在しているということ。
闇雲に他のお教室でやっている事を表面だけ真似てみても、その本質を理解していなければ何も機能しないのです。
自分のお教室をどんなお教室にしたいか明確なビジョンがあり、そこに目掛けてきちんと一つ一つの矢印が向いているかが大切なのだと思います。
周りのキラキラしたお教室と比べては自分に無いものばかりに気を取られて落ち込んでいる暇があったら、とりあえず今自分が持っているものを全力で振り回しながら疾走することにした私なのでした。
つづく。
急上昇中！今週の注目サロン！
