数年前から続く空前のレトロブーム。
昔懐かしい純喫茶のクリームソーダに、ノスタルジックな質感で撮れるフィルムカメラなど、昭和から平成にかけて流行していたあらゆるアイテムが再び注目を集めています。
レトロなデザインは、古き良き時代の雰囲気が味わえて、懐かしい感覚や温かみを感じられます。当時を知らない世代の間でも、「懐かしく感傷的なさま」を表す「エモい」という言葉が使われるようになりました。
特に夏は、どこまでも続く青い空や青い海、夏休みの旅行やキャンプなど懐かしい青春時代を思い起こします。昔を思い出して、ふとエモーショナルな気持ちになる瞬間も多い季節です。
転写紙や上絵の具で自由にデザインできるポーセラーツは、当時の魅力はそのままに今の暮らしに沿ったアイテムが作れます。
昔にタイムスリップしたかのような、デザインや色使いを取り入れた作品は、見ているだけで胸がときめきます。それでいて、インテリアアイテムにしてもフォトジェニックです。
例えば、ティータイムに使うグラスやカップを並べたり、キッチンに飾ってみるだけで、レトロな雰囲気が演出できます。
今回は、懐かしくも新しいレトロテイストな作品に仕上げるコツと、この夏作ってみたくなるレッスン作品をご紹介します！
目次
レトロなポーセラーツを作るには？
ポーセラーツで、レトロな雰囲気を生み出すポイントを3つご紹介します♪
1.レトロなアイコン・模様を使う
昔懐かしい、おばあちゃまのお家にタイムスリップしたような、ほっこりした雰囲気がかわいいですね。昭和の家庭で親しまれていた、アデリアレトロ風のデザインです。
こちらの作品ではレトロな花柄の転写紙が使われています。
昭和時代の花柄は、大胆で鮮やかかつ暖かみのある色合いが特徴的でした。色や柄がはっきりとしていて、「緑と赤」や「青と黄」といったように補色の色合わせもよく見られます。
こちらの作品も、手描き風のメルヘンな動物の絵柄がレトロな雰囲気たっぷりです。
デジタル技術が発展する以前は、手描きのイラストが一般的でした。ふんわりとしていて、紙に描かれたようなにじみのあるタッチで、表情が豊かなのもポイントです。
ギンガムチェックやドットと合わせると、こんなにもファンシーでガーリーな世界観に仕上がります。盛りの技術を使った縁取りが、さらに完成度を高めてくれています。
お手軽に作りたい方には、箸置きがオススメです。小さな白磁に、ベースとなる転写紙とイラスト転写紙を乗せるだけでレトロデザインの出来上がり♪組み合わせ次第で、何通りものバリエーションが生まれますね。
ポップでかわいいレトロアイテムは、いくつも集めたくなってしまいます。
2.「北欧風」がレトロに見える
こちらは、りんご柄に青と黄色の配色がレトロな雰囲気のポマンダーです。ポマンダーは、ポプリなどのアロマを入れて香りを楽しむための入れ物ですが、オシャレな小物入れとしても活躍します。
蓋をすると、特徴的なフォルムとオリジナリティあるデザインが目を引きます。転写紙を貼った部分にマスキングを施してから、イエローの絵の具で色付けしています。
単色転写紙とはまた違った、絵の具による透け感がハンドメイドならではの雰囲気を感じさせます。
先ほどの作品で使われいた、花や果物など自然由来のナチュラルなモチーフは、北欧風のデザインにも共通しています。
北欧風のデザインには、①草花や鳥などの自然モチーフ、②アースカラー、③シンプルな形といった特徴があります。
それらの特徴は、日本の昭和テイストと似通った雰囲気があるため。昭和レトロな作品作りに役立ちます。日本ヴォーグ社のキルンアートでも、北欧風の転写紙は期間限定で取り扱いが見られるので、定期的にのぞいてみてくださいね。
3.ヴィンテージな書体をレイアウトする
パッと見て、分かりやすいのがレトロなフォントです。映画のポスターで使われていたような、ヴィンテージ感のある書体です。
夕陽のようなオレンジの単色転写紙との組み合わせるだけで、あっという間にレトロな雑貨が完成します。
このように器の内側には、遊び心あるメッセージを入れても楽しいですね♪
プリンアラモードやコーヒーミルといった、懐かしい喫茶店のメニューにありそうなイラストを並べるだけでオリジナルの作品になります。
夏の思い出作りに。ポーセラーツサロンで作れる作品紹介
古き良き時代の雰囲気を取り入れたレトロなポーセラーツは、懐かしさと可愛らしさを兼ね備えていて、レトロ好きにはたまらない魅力があります。
ポーセラーツサロンで作る作品は、レトロな風合いかつ、あなたの好みを散りばめたデザインが取り入れられます。夏の思い出作りや自由工作にもピッタリな作品をご紹介します♪
手書きのレトロフルーツグラス
レトロモチーフでよく見かけるのがチューリップ柄です。こちらは、普段のポーセラーツとはひと味違った絵付け方法で作られています。
電気釜で焼成する必要がなく、1日で完成できてすぐ持ち帰れるので、はじめての方も気軽にトライできると人気です♪
好きな柄を描いてもOKですが、教室で用意された絵柄もトレースできるので誰でもかわいく仕上げられます。
バリエーションも豊富で、パイナップルやスイカは特に夏にぴったり！もちろん食器として使えるので、ソーダやアイスコーヒーを注いでアイスを乗せれば手軽におうち喫茶もできますよ♪
憧れのレトロモダンデザイントレー
レトロモダンなスカーフ柄を使った、エアライントレイです。レトロな色合いのボーダーにドットを組み合わせた大胆なデザインです。濃くくすんだ色合いは、ヴィンテージ感を出すのにも向いています。
こちらの作品では、柄転写紙に使われているイエローカラーを、丸いスペースに単色転写紙で取り入れているので全体にまとまりが生まれています。柄同士の合わせでもスッキリと見えますね。
お花畑の脚付きグラス
色とりどりの花が咲いた、かわいい脚付きグラスです。使われているのは北欧風の転写紙ですが、こちらのように等間隔に連続してお花をレイアウトするとアデリアレトロ風のデザインになります。
日ごろは無地の食器を使っている方も、たまには童心に帰る気持ちでほっこりするのも良いですね♪
ありそうでない、誰とも被らないオリジナルのレトロな雑貨が作れるのはポーセラーツだからこそです。
優しく温かみのあるデザインは、その時代を知らない世代にとっても、懐かしさを感じさせてくれます。
大人世代だけでも、お子さまといっしょでも。昔の家庭にあった食器やカップなどをイメージしながら、オリジナルの作品を作ってみましょう。
夏の終わりにレトロなポーセラーツに触れて、懐かしの雰囲気に浸ってみてくださいね。
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