ポーセラーツインストラクターの収入はいくら?


大好きなポーセラーツで憧れのインストラクターへ!
資格取得を目指すなら、その後は教室の開講へと夢は広がりますよね。自分らしさを生かして一生の仕事にしていきたい!そんな思いを胸に抱いている人も多いことでしょう。

しかし様々なブログ記事でも意外と情報が少ないのは、「インストラクターの収入」について。
今回はその基本をおさらいしてみたいと思います。

先生の主な収入源は生徒様からのレッスン料

ポーセラーツの先生とひとくちに言っても、その仕事の幅は多岐にわたります。 サロンのレッスンに加え、外部講座、ワークショップ講師、作品展への出品など……しかし、やはりメインの収入源になるのはサロンでおこなわれるレッスンの受講料となります。

ポーセラーツサロンのレッスン料の設定は、サロンごとに異なるとはいえ、転写紙代や白磁代、焼成費を除いたレッスンだけの料金を設定している場合が多いので、「レッスン料×1回のレッスン人数」 がその時間(1コマ)の収入になるわけですね。

1週間に何日開講することが出来るのか?1日に何回のレッスン数がとれるのか?そういった私的な個々の条件を加味して、月収、年収を考えるとわかりやすいでしょう。

また、ポーセラーツ教室のレッスン体系にはいくつかの種類があります。
入会金を頂戴するか否か、1回いくらと決められたフリーコース、1日で完結する1dayレッスン、インストラクターコースを設けるにあたっては従量課金制と定額制を設置することが出来ます。

ポーセラーツインストラクターの収入は?イメージ画像

例:1回のレッスン料を3,500円とすると…?

比較的多いのが、1日に2コマのレッスンを設定されているサロン。
定員は4人から6人というサロンが多いですが、仮に4人の生徒様がいらっしゃったとして計算してみましょう。
3,500円×4名=14,000円
14,000円×2コマ=28,000円
これが1日分のレッスン料になります。

1週間に5日稼働すると週当たり140,000円。4週間では560,000円になります。

サロンの運営経費には何が含まれる?

レッスン料と生徒様の人数、レッスン回数からざっくり計算したインストラクターの収入。意外と余裕のある金額が出たのではないでしょうか。
現在OLとして生活している方でも「あ、これならいずれ会社を辞めても大丈夫かも!」と明るい気持ちになれたことと思います。
けれどその売り上げはそのまま利益にはなりませんよね。ここではコスト面をチェックしてみましょう。

開業までにかかる費用

ポーセラーツサロンを開業したい!と考えてから、レッスンを開講するその日までにかかる費用はいったいいくらくらいなのでしょう?

資格取得に関する費用

ポーセラーツの先生になろうと思ったら、まずはご自身がインストラクターの資格を取得しなくてはなりません。日本ヴォーグ社制定のカリキュラムを修了するために必要な費用は、教材だけで約19万円。それにプラスして登録申請料約3万円や、その他費用が必要です。(詳しくはこちらの記事にて特集しています)

そして先生にお支払いするレッスン料。これはどこのお教室で教わるかで幅があり、ざっと10万円~20万円の間。
どうしてここまでの幅ができてしまうかと言いますと、生徒さん側の資格取得に求めるものが違いすぎるからなのです。数か月の短期集中で取得したい方から2年以上かけてマイペースに取得したい方まで……様々なご要望によって、レッスン料の幅は広がっているのですね。もちろん、立地条件や先生の人気度によっても左右されます。

また、ポーセラーツの資格には、窯の所有によってライセンスに違いがあります
このことは、のちに自分のサロンでインストラクターの育成(資格申請)が出来るかどうかに関わってきますので、ここはぜひとも生徒さんのインストラクター資格申請のできるライセンス(グリーンライセンス)を取得したいものです。
もしご家族に窯(電気炉)をお持ちの方がいらっしゃればそれを使うことが出来ますが、ほとんどの場合は新規購入することになります。
人気の窯はだいたい20万円~35万円くらい。みなさん、通われているお教室の先生に相談したりしながら、小さすぎず大きすぎずといったものを購入されているようです。

ポーセラーツインストラクターの収入と開業費用などイメージ画像

サロン開業に関する費用

ここで一番大きな差となってくるのはずばり「お家賃」でしょう。サロンスペースを借りての運営なのか、自宅サロンなのか。
生徒さんたちが通ってきやすく初めての方も立ち寄りやすいサロンを目指すのか、自宅でしかできないフレキシブルな働き方を選ぶのか、ご自身の理想とするサロンスタイルをはっきり確立されることで、おのずと答えが出てくるでしょう。

そしてサロン開業で皆さんがときめかれるのが内装!
たとえ自宅でサロンを開くことにしたとしても、これまで生活スペースだったところを「非日常のひとときを提供するサロンスペース」へと模様替えする必要がありますよね。
毎日開講するのではなく、趣味としてのレッスンをメインに考えていたとしても、ある程度の白磁や転写紙、それらを美しくディスプレイする棚や作業用のテーブルなど…最低限準備しなくてはならないものは確実にあります。

生徒様用のお道具や材料、作業台は、無くては開講できないものですから、これはきっちり揃えておきたいところ。
白磁も、同じ形のものを複数取り揃えておく必要がありますし、スキージーやピンセット、ワイプアウトツールなどといった細かいツール類も、複数の方が同時に使う可能性のあるものですから、これは十分に用意する必要があります。
転写紙に関しては実際にその作品に使用しなくても、制作時のイメージを広げるために、有ってありすぎるということはないはずですよね。
作業台に関しても使いやすく美しいもの、手入れのしやすいものであることが求められるでしょう。

ポーセラーツサロン、教室開業に必要なものイメージ画像

ただ、インテリアという意味での内装に関して言うと、この部分は、こだわろうと思えばいくらでもこだわれるとあって驚くような費用をかける方もいらっしゃいます。しかし、逆に知恵と工夫でリーズナブルに抑えることが可能な部分でもあります。 冷静に、ご自身のサロンに必要なものを見極められてもいいかと思います。

運営にかかるランニングコスト

さて、実際にサロンを開業してからですが、何もしていなくても出ていくコストというのはあるんですね。
先に挙げたお家賃ですが、どこかを借りる方は物件の賃料に加え、公共料金の基本料が毎月出ていきますのできちんと計算しておきたいものです。

自宅サロンを選ばれた方も、焼成にかかる電気代やサロンを美しく飾るお花など、こまごまとした経費が継続的に発生します。サロン専用の携帯電話を契約されている方も多いですよね。
事前にしっかりとシミュレーションをしておくことが安心につながります。

ポーセラーツサロン教室運営にかかるランニングコスト、イメージ画像

人気教室として利益を出すための方法とは

資格も取ってサロンのイメージもバッチリ、準備万端で迎えたお教室の開講! もちろん、はじめから順風満帆とはいかなくても、ある程度安定的な運営をめざしてサロンをスタートさせられるかと思います。 しかし、実際には人気サロンとそうでないサロンの差は大きいものです。

では、ご自身のサロンを人気サロンにしたあの先生あの先生は、一体どんなことをされたのでしょうか。

まずは、「利益を出す」という強い気持ちが必要だと皆さんおっしゃいます。

なにも、むやみに儲けたい!というハナシではないのです。赤字にせず利益を出し続けることで、大好きな方たちと一緒に、大好きなサロンを継続的に楽しんでいくこと、そのことに対する強い意志が必要なのです。
そのためには、サロンに来てくださった生徒様に「楽しい」「嬉しい」気持ちを感じていただき新しいお友達をご紹介していただくことも必要です。また、自分自身がサロンの外へ出て行って、新しい技術を身につけたり他のジャンルの先生方と交流することを大切な活動のひとつにしている先生方も多くいらっしゃいます。

ポーセラーツサロン運営に必要な活動イメージ画像

ブログやSNSでサロンの様子や作品、サロンに対する想いを発信し続けることも大事ですよね。ブログの記事も、読まれなければ意味がありません。たくさんの方に読んでいただけるような対策をされている方がほとんどです。
写真の撮り方を勉強される方、文章をブラッシュアップされる方…ポーセラーツとは一見かかわりのなさそうな努力を地道に続けていらっしゃる方は、どんどんサロンの活動が活発になって行きます。
そうしていつの間にか、その地域を代表するようなサロンへと成長していくのかもしれませんね。

ポーセラーツインストラクター収入アップに必要なスキルイメージ画像

男性と違って、あらゆるライフステージを乗り切っていく必要のある女性の働き方は、柔軟であればあるほど光り輝くもの。その点で、好きを仕事にできるポーセラーツインストラクターは、本当に魅力的なお仕事です。
「これが私のライフワーク」と誇れるものに、収入がついてくるとなれば、こんなに嬉しいことはありませんね。 サロン運営の方法に正解はありませんが、これらの工夫をとりいれ、ご自身の夢にむかって、その一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。