皆様、お気づきでしょうか。まだまだ暑い日が続きますが、秋が日に日に近づいてきているのです。気が早いようですが、そろそろ秋冬の支度を始めてみませんか?
ポーセラーツ秋冬のおすすめ作品はズバリ、「リアルツイード」。
ツイードは、秋冬の定番素材ですよね。暖かくてほっこりした印象のこの柄、ポーセラーツでも人気が高まっています。もちろんツイード柄の転写紙はたくさん存在しますが、今回はより本物に近い質感の「リアルツイード」に照準を絞ってご紹介します!
次の季節に備える準備といえば?衣替えもそのひとつですね。ポーセラーツ作品も、秋冬バージョンに衣替えしましょう♪
目次
そもそもツイードって何?
ツイードとは
ツイードとは、紡毛糸という糸で織られた目の粗い毛織物のことです。紡毛糸は、短い羊毛やくず糸などを紡いでできており、太くて粗い質感となっています。
繊維が様々な方向を向いており、間に空気を含みやすいので、保温性が高いのが特徴です。
その特性から、基本的には秋冬向けの素材として使用されます。日本でも、秋冬の定番素材として長く親しまれていますよね。機能だけでなく、見た目も暖かい雰囲気を持っています。
また、起毛という処理を行わないため、織柄がはっきりと出やすいという特徴もあります。
ツイードの発祥地は?
ツイードの発祥は、イギリスのスコットランドです。
元々は、スコットランドの家庭で紡がれた糸で作られていた織物だそう。保温性が高く、主に防寒着に使用されていました。
18世紀頃に盛んに製作され、輸出されるようになったと言われています。
転写紙使用とリアルツイードの3つの違い
転写紙の作品に比べ、手描きのリアルツイードの場合、その名の通りより本物のツイードに近い仕上がりとなります。
こちらは、ツイード柄の転写紙を用いて作った作品です。モノトーンに金彩が映えて素敵ですね。この作品は、体験レッスンで作れるものなのです。こんなクオリティの高い作品が体験レッスンで作れてしまうなんて、びっくりしますよね。
ポーセラーツを始めたばかりの方は、まずは転写紙を使用してツイード柄を楽しんでみてください。
ツイード柄の転写紙はたくさん販売されており、とても人気のある絵柄です。転写紙で作る作品ももちろん可愛いのですが、よりリアルな質感を求める方や、「転写紙を使用した作品は上手に作れるようになったので、ステップアップしたい!」と思っている方には、手描きのリアルツイードがおすすめ!
転写紙を使用した作品と、リアルツイードの違いをご紹介します。
1. 立体感が出せる
手描きのリアルツイードの場合、線の凹凸で立体感を出すことができます。
水色やピンク、黒など、少し盛り上がっている線があるのがわかりますでしょうか?
このぷっくり感は「盛り」という技法で表現することができます。転写紙のみを使用した作品では出せない質感ですよね。「盛り」については後ほど詳しく説明します。
近年、ネイルアートの世界でも、このような凹凸のあるツイード柄が秋冬の定番となってきています。ネイルをされる方は見たことがあるのではないでしょうか?ポーセラーツでも、あの立体感が出せるのです!
2. 好きな色を組み合わせられる
リアルツイードの場合、1色ずつ手で描いていくため、色の種類や数に制限がありません。好きな色を組み合わせることができるのです!
また、多数の色を使用するため、転写紙使用に比べ、より深みのある仕上がりとなります。
黒、えんじ色、紺色をベースに、黄色と白でアクセントを加えているこの作品。
実際のツイードも、このように多くの色が使用されていますよね。手描きであることによって、再現度の高いリアルな質感を表現することが可能となります。
また、絵柄と白磁の境目を自然にぼかすことができるのも、手描きならではの特徴です。
3. 手描きならではの味がある
リアルツイードの場合、線をキレイに描く必要はありません。太くなったり細くなったり、少しかすれたり。それが作品の味となります。
見てください。本物のツイードにとっても近い質感を感じませんか?
ツイードの布は、短い羊毛などを紡いだ太くて粗い糸で織られています。そのため、布の表面に「ネップ」という凹凸ができることも。
盛りの技術を使うこと、そして濃さや太さの異なる線をたくさん描くことで、まるでネップが生まれるように、構造自体が本物に近づきます。だから仕上がりもリアルになるのですね!
リアルツイードの線を描くときは、あまり考えすぎないのもコツのひとつ。
感覚を大切に、欲しいと思ったところに少しずつ書き足していきましょう。あなたらしい味のある作品を作ってみてください♪
リアルツイードの難易度は?
手描きのリアルツイードは、ポーセラーツ教室のスキルアップレッスンメニューとして多く取り入れられています。初めてポーセラーツをやる方よりも、少し慣れた方向けと言えるでしょう。
ただし、難易度はそれほど高くありません。
「盛り」という技法がカギ
先ほど紹介したリアルツイードの凹凸を描くには、「盛り」という技術が必要。
盛りを行う際は、日本ヴォーグ社から販売されている「白盛り」という材料を使用します。リアルツイードのぷっくりした部分の正体は、この白盛り!白盛りに好きな色の絵具を混ぜたもので、ぷっくり部分を描くのです。
盛りの技術の習得を目的とした「スキルアップレッスン」が、多くの教室で開催されています。リアルツイードは盛りを学ぶのに最適な絵柄のため、題材として多く採用されているのです。
「盛り」はインストラクターコースの課題にも
「盛り」は、ポーセラーツのインストラクターコースの課題にも定められています。
インストラクターコースの課題は、もちろん日本ヴォーグ社がポーセラーツの講師になるために必要と判断した技術です。講師を目指そうと考えている方は、習得必須ということになりますね。
インストラクターコースを受講する場合、必然的に学ぶことになる技術。
「インストラクターに興味はあるけれど、まだ目指すか迷っている……」という方もいらっしゃいますよね。せっかくですから、まずはこの秋冬に向けて、スキルアップレッスンを受けてみませんか?
もちろん、「インストラクターはまだ目指さないけれど、ステップアップしたい!」と考えている方にも、スキルアップレッスンを受けてみることをおすすめします。
新たなカリキュラムを受講することで、自分のできることの幅が広がり、よりポーセラーツを楽しむことができますよ!
スキルアップレッスンを受けられる教室は、こちらから探してみてください。
この秋冬は、素敵なリアルツイード作品と一緒にほっこりした時間を過ごしましょう♪