お気に入りのアイテム・・・このテーマをすっかり忘れて《My Standard Items 》というタイトルで原稿締め切り直前にブログ記事を書いてしまっていました。 → こちら
こちらを一読くださった方は、もう私のお気に入りのアイテムをご存知な訳ですが、今日はそのエピソードをお話したいと思います。
もしかしたら、たちの悪いノロケかもしれません。
嫌な予感がする方は、お読みにならない方がbetterかも(*^_^*)
主人から贈られた時計とエンゲージリングです。
当時の私達には、ずいぶん身の丈に合っていない装飾品だったはずです。人間性も品格も身のこなしも不釣り合いな滑稽な若者だったと思います。
主人は、私への気持ちが確かな物なのが、自己分析する為にも、これらを贈るためにコツコツ貯金をしてくれていたそうです。
目的額が貯まった時。もう一度自分の気持ちを確かめたかったのですね。
欲しい物と必要な物の見極め方。
私の実家の両親の独自の教育論に重なる考え方に親しみを感じています。
主人は決して裕福な家庭出身ではありませんでしたが、メンタルリッチな心意気に惹かれました。
女性にジュエリーを贈るのは一生に一人だけ。
と誓っていた主人は、ずいぶん頑張って良いものをセレクトしてくれました。
まだまだ、自分達には身の丈に合っていない高級品かも知れないが、バランスの取れた人間性を一緒に高めていきたい。と願いを込めてくれた贈り物。
衝突したり、離婚を考えたり、大っ嫌いになったりもしながら泣き笑い、喜怒哀楽の20数年。
精神的な充足感が、ようやく当時の願いに手が届くようになった気がしています。
若い頃のような物欲はすっかり無くなり、自分がブランドと思えるようになったのも、自分は自分。という自信が持てるようになったから。
人の自慢話や成功体験、上昇志向の熱い思いを、ウキウキした気持ちで受け入れる事は、自分軸がない人にとって、あり得ないストレスなのだそうですが、私の回りには目をキラキラさせ、他人の幸せが自分の幸せのように思える方々ばかりです。
私のお気に入りのアイテム。
このお守りがなかったら、年齢にふさわしい自信や風格、魅力に乏しい大人になっていたかもしれません。
若かった頃の思い出。
夫婦から家族になり、共に歩んだ軌跡と共に私のお気に入りのアイテムです。