日々、ポーセラーツに携わるほどに奥深さを知りどんどん魅了されていきました。
アイデアやデザイン次第で無限の表現ができるポーセラーツは「あーでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら手を動かすのが楽しくて夢中でした。
完成した作品を生徒さまがご覧くださり、「かわいい!」「素敵!」「私も作りたい!」と感想をいただけると最高に嬉しくて…
私の作品を参考に作ってくださる生徒さまが増え、徐々にサラハスタイルの生徒さま以外からもレッスンの問い合わせを多くいただくようになりました。
ただ…その当時、関西では他校に通うという風習は浸透しておらず通っているお教室、資格を取ったお教室以外のサロンに行くことはよくないと思われることもしばしばで、他校の方を受け入れることに悩んでいました。
私自身も技術や知識をお持ちの先生方に指導いただきたいという思いが強かったのですが、お断りされることもあり学ぶことができない環境でした。
だったら東京に行こう…
オープンに受け入れてくださる先生を探し日帰りで通いました。
同業者の私にも惜しみなく技術を教えてくださる先生に衝撃を受け、大変感謝したのを覚えています。
その時「学ぶってこうゆうことなのでは?」と確信を持ったように思います。
学ぶと発見があり、次にはもっともっと素敵な作品が生まれていく、それって素晴らしいことですし、ポーセラーツ界の発展にはなくてはならないことだと思ったんです!
そんな確信を持ってから「学びたい」と仰ってくださる方がいるなら受け入れようと決めました。
そのスタートが「球体盛りのマカロンボックス」のレッスンでした。
まずはサラハスタイルに通ってくださっている生徒さまにお伝えし、その後はどなたでも受講いただけるスタイルに変更しました。
そうすると驚くほどたくさんの方がマカロンボックスを受講くださり、ヴォーグ社の教材が在庫切れになってしまうほどでした。
私と同じように学びたい方はたくさんいるんだと嬉しい気持ちでした。
ですが悲しいことに快く思われないことも実はございました…。
ここでは書けないくらいのお叱りや嫌がらせのメールも届きショックで涙したことも…匿名でしたのでどなたかわからないのも辛かったです。
確かに「どなたでも受講OK」というのは商売気のある言葉に聞こえたのかもしれません。しかし、レッスンは集客のためでなく「ポーセラーツのおもしろさを知っていただく機会を作るため」でした。
サロンを始めて約3年、まれに卒業生から対人関係の相談を受けることがあるのですが、あの時に感じたことや対処方法をお伝えしています。
レッスンを受講くださった方々からお礼のお言葉をいただく度、マカロンボックスのレッスンを諦めなくてよかったと思っています。
私が大切にするのは、メールの相手ではなく、サロンにお越しくださる生徒さまに何ができるかを考える事が一番重要なんだと気付いたきっかけとなりました。
マカロンボックスは私にとって、人間としてもちょっと大きくなれた忘れられない思い出のレッスンです。