絵心に自信がなくても大丈夫!ポーセリンペインティングを始めよう


「ペタペタ転写紙を貼っていくポーセラーツは大好き!手描きのポーセリンペインティングもやってみたいけれど、私にできるのかな……」

そんな風に不安を抱えているあなたに朗報です。
大丈夫です、できます。

神奈川県秦野市のサロン「NOMULAND」では、非常にわかりやすいと評判のよい、手描きへの苦手意識を取り払ってくれるレッスンが日々行われています。
今回は、NOMULANDのレッスン風景を通じて、ポーセリンペインティングの工程をご紹介!

難しく考えることはないのです。この記事を読み終わる頃には、きっとポーセリンペインティングを始めてみたくなりますよ♪

ポーセリンペインティングとは

ポーセリンペインティングとは、白磁に専用の絵具で描く上絵付けのことです。約800℃の高温で絵を焼き付けます。

上絵付けの「上」というのは、釉薬というコーティング剤の上に描くということを意味しています。よって上絵付けの場合、描く陶磁器の表面はツルツル。反対に、釉薬を塗る前の、ザラザラした素焼きの上に描くことを下絵付けと言います。

なぜチャイナペインティングというの?

ポーセリンペインティングは、「チャイナペインティング」とも呼ばれています。
かつての欧米では、中国から輸入された磁器が多く流通していました。そのため、欧米で磁器そのもののことを「チャイナ」と呼んでいたのです。
そして、「磁器に絵を描くこと」=「チャイナペインティング」となったのです。

余談ですが、ヨーロッパの伝統的な手法と技法を取り入れて描くスタイルを「ヨーロピアンチャイナペインティング」、写実的・油絵的に表現したものを「アメリカンチャイナペインティング」といいます。なかなか多国籍感のあるネーミングですよね。

絵心がなくてもできる!図案を使えば始めやすい

手描きのアートだからと言って、下絵からすべて自分で描かないといけない、という決まりはありません。最初は、図案を使って塗り絵からスタートすればいいのです!デザインから自分で描けるようになるのは、のちのちでOK!絵心に自信がなくても始められます。

ここからは、ポーセリンペインティングの工程を紹介していきますね。

1.図案と白磁を選ぶ

教室に用意されている案や、書籍から図案を選びます。

初心者がよい作品を作るためのポイントは、実は、図案を決めてから白磁を選ぶこと。慣れてきたら逆順でも大丈夫です。

描きたい図案にどんな白磁が合うか、難易度はどれくらいか、先生がアドバイスしてくださいますよ。

2.下描きをする

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多くの場合、セルフコピー紙を使用して選んだ図案をトレースします。白磁と図案の間に挟んで、スタイラスで図案をなぞるだけで、簡単に図案を写すことができます
しかし、この方法では線が薄く見にくくなってしまう場合も。下絵をしっかり濃く描くことが、このあとの作業を行いやすくするポイントです。

レッスンでは、下絵を上手に写すコツや、スタビロ鉛筆を使った裏技を、先生が丁寧に教えてくれます。

3.ペンワークでアウトラインを描く

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ペンワークで下絵をなぞってアウトラインを取ったら、一度焼成するのがおすすめの手順です。

ポーセリンペインティングは、描いてみて気に入らなければ、何度でも消して描き直しができます。実は、ポーセリンアート未経験の方は、描き直し可能とご存知でないことが多いのです。
「絵付けなんて失敗したらやり直せないから怖い!」と、遠ざけてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際は、紙に絵を描くよりもずっとハードルが低いですよね。

何度でも描き直しはできるのですが、一度も焼成していないと、描き直しの際、下絵も一緒に消えてしまいます。下絵だけで焼成して消えないようにしておくと、作業がしやすくなるのです!

4.絵の具で描く

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下絵の焼成が終わったら、上絵の具を使用し、いよいよ筆で色を乗せていきます。

テクニックは色々とあります。ですが一番最初に大切なのは、「楽しむこと」です。好きになったことこそ、続けたくなりますよね。塗り絵としてまずは楽しみましょう!

先ほどお伝えしたように何度でも描き直せるので、是非、自由な発想で冒険してみてください。

5.完成

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数回に分けて、描く→焼成→描く→焼成を繰り返すと、綺麗な仕上がりとなります。
もちろん、焼成のタイミングや効果は先生が教えてくれますので、ご安心ください。

センスがないからできない……と思っている人へ

これまで「ポーセリンアートは簡単」とご紹介してきましたが、とはいえ、「センスがないとからきっと上手にできないな……」と、高いハードルを感じている方も、いらっしゃることと思います。

ポーセラーツを楽しまれている皆さんの中には、絵に苦手意識を持っている方が多いのではないでしょうか。ポーセラーツは、絵心がなくてもあまり問題なく楽しめます。「絵が上手に描けない私でも、素敵なポーセラーツ作品を作れた!」と、自信がついた経験のある方も、きっといらっしゃるでしょう。

ですが、人間は、極めれば極めるほど、幅を広げたい、ステップアップしたいと思うものです。

20190327

NOMULANDのノンノン先生は、「センスは特殊能力のようなモノではなく、日々の生活の中で得た経験や知識を蓄積することで、誰でも磨くことができる」と仰っています。

先生自身も、学生時代、美術の成績は良くなかったのだそう。これだけ素敵な絵をお描きになるのですから、努力の賜物であり、日々の蓄積であるということに、説得力がありますよね。

日々センスや技術を磨いていけば、素敵なオリジナル作品が描けるようになります。少しずつステップアップしていきましょう!

NOMULANDは、長く通い続ける生徒さんが多いという特徴があります。なんと11年間も通い続けている生徒さんもいらっしゃるのだそう。ノンノン先生の信頼の厚さがわかりますね。
NOMULANDのブログには、ためになるポーセリンペインティング情報がたくさん掲載されていますので、是非チェックしてみてください♪